危険な好奇心(1)の続き 二週間後の新学期、登校すると淳の姿は無かった。 慎は来ていたので、慎と二人で『もしかして淳、あの女に……』と思いながら、学校帰りに二人で淳の家を訪ねた。 家の呼び鈴を押すと、明るい声で 「はぁーい!」 と淳の母親が出て来た。 「淳は?」 と聞くと、おばさんは 「わざわざお見舞いありがとねー。あの子、部屋にいるから上がって」 と言われ、俺と慎は淳の部屋に向かった。 「淳! 入るぞ!」 部屋に入ると、淳はベットで横になりながら漫画を読んでいた。 意外と平気そうな淳を見て俺と慎は少し安... 続きを読む
人怖
危険な好奇心(1)
少し長い話ですが、暇な方、読んでください。 小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。 秘密基地っつっても結構本格的で複数の板を釘で打ち付けて雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。 放課後にそこでオヤツ食べたりエロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。 俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。 小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。 各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。 修学旅行よりワクワクしていた... 続きを読む
評判のよい接骨院
数年前、突き指をしたのでかかった接骨院が怖かった。 上手だと評判の院だったので安心していたんだけど、そこの先生の子供が待合室にいる私の膝に乗って来たり、抱き着いてキスしようとしてきたり。 最初は人懐こい子だと思ったんだけど、まだ5~6歳なのにニヤニヤしながらセクース中の愛撫みたいな手付きで体中撫で回して来る。 気味悪くて 「やめて、やめて」 って言いながら半泣きで待合室の中を逃げまくった。 足元にタックルされて転んでしまう。 一部始終を受付の女性がじっと見てるのに何も言ってくれない。 スカートをめくられそ... 続きを読む
カーペットの下
ちょうど1年ほど前、4月採用予定の新卒者が見習い兼ねてアルバイトとして事務所に来た。 その内の一人(女性)が挨拶をしたあと、トイレに行きなかなか戻ってこない。 30分経っても帰ってこないので心配になり、他の女子社員に見に行ってもらうと、個室が一つだけ鍵が掛かった状態で 「ノックしても呼んでも返事が無いけど、どうします?」 仕方が無いので、その女子社員と俺ともう一人の男性社員とで見に行く事にした。 初めて入る女子トイレにドキドキしたが、そんな事言ってる場合じゃない。 個室の前で呼びかけるが、やはり返事は無い... 続きを読む
貰い物の石
山か石スレか迷ったけどこっちに書くわ。 5年くらい前の話。 親友とも言える友人は山登りが趣味で、よく山に登っては頂上付近の写真と頂上付近の石をお土産にくれる。 なるべく綺麗なものを探してるという友人の言葉通りとても綺麗で、インテリアにも最適だった。 自分はその石を棚に並べて、『コンプリートガチャ石編』とかやっていた。 そんな石土産もダブリや山なのか? っていうような標高のものも増えてきたころ、友人が珍しく2個の石をくれた。 真っ黒い石と白っぽい石だった。 友人曰く普通の石だそうだが、なーんか霊感0の俺にも... 続きを読む
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