回収される道祖神

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忌み地の話と直接関係あるのか解りませんが、東京近郊T沢市での事です。
旧市街は歴史も古く繊維産業で栄えていた町と伝えられているいるのですが、近隣のS山や3芳との境近辺は江戸時代からの新田開発地区で、開拓以前は人跡未踏の原野であったとの事でした。

小学校の時に、東京から、その新田開発地区近くに出来た団地に引っ越しました。
広大な畑、雑木林に囲まれた歴史とは無縁な場所でした。

中学校の担任が社会科の教師で郷土史の研究をされていて色々と土地の話を聞かされました。
それによると、この土地は江戸時代の新田開発以前は未踏の原野ではなく縄文後期以降から、わりと広い範囲で集落が在ったとの事でした。
休みの日に近くの畑に先生と土器の発掘に行った事も有りました。先生自身が近くで集めた平安以降の版碑や道祖神なども見せてもらいました。
特に歴史マニアでも無い当時の私には土器は手に入りにくいオモチャの様な物で、その模様(縄文?)を楽しんでいました。

先生が言ってた事で覚えているのは
「この辺りの百姓どもは無学で困る、農作業中に出てきた土器も石器もゴミ同然に扱って貴重な物がどんどん失われていく」
確かに近くの畑の片隅にも鍬などで叩き割られた土器の残骸をよく見かけました(昭和40年代頃)。

ちょっと説明が長くなりましたがT沢市は市内中央よりも他市との境の辺りのほうが歴史的に古いようです。
近くの女子大の敷地内からも縄文時代の遺跡が発見、保存されています。

又、なぜか霊園と産廃処理業者が異常に多くあります。
ちょっと乱暴な言い方をすれば、古いゴミ捨て場の町です。
そこでの産廃処理施設での話です。

私は一時(30代前半)、飲料自動販売機の営業をやっていました。
産廃処理施設などは自販機を設置されるお客様が多く、よく訪問していました。
自宅から近い川越街道沿いの某女子大裏の産廃処理業者を訪問した時に、回収された10体前後の道祖神らしき物(字を彫った自然石も少しあったのかな?)を見かけました。

自販機設置予定場所のすぐ横に打ち捨てられていたので自然とその出自の話になりました。
本来この様な物はその土地の地主、氏子が管理、お祭りするものなのですが、市道の拡張工事の時に所有者不明,また近隣にてお祭りされていた物でもないので一時的に仕方なく廃棄、回収されてきたとのお客様の話でした。

罰当たりな話だと感じましたが、先方の事情に深く立ち入るのも気が引けたので、それ以上の話はしないでおきました。
商談も決まり、自販機設置の時までは道祖神等を移動する予定になりました。

後日、自販機設置後 契約の御礼に伺ったところ、件の物は処理場横の野原に移動されていました。
ただその風景がちょっと変わっていました。
四方を注連縄で囲み、その内側に円を作るように道祖神等を並べてありました。お祭りの最中の様でした。
地鎮祭の様にも見えましたので、お客様に新しく工場でも増設するのかと思い聞いてみましたが、違うとの事。

何のお祭りかと聞いた処、この土地を清める、祓う為に土地の神様の御力を借りるとの事でした。
「土地を清める?祓う?何で道祖神?」
別に災害や事件が過去在った事も聞いておりませんでしたので、変わったお祭りの仕方だと思いました。

祝詞を挙げに来た神主の装束も黒で統一されていたのも印象的でした。(普通は白い衣装じゃないのか?良くわかりません)
その日はその契約場所に長居することもなく挨拶だけして帰社しました。

53 :本当にあった怖い名無し:2012/06/03(日) 11:32:44.89 ID:0XXImr630

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コメント

  1. ヤボッッコミ! より:

    信用度 30%

    その土地の知識が豊富ですね ですが あなたの知らない風習や儀式もあるでしょう!

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