海や川・水にまつわる怪異

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池の爺さん

子供の頃はたいてい誰でもヤンチャだし、変な噂があるような場所があったら、なんも考えず「行こうぜ!」って行っちゃうだろ? 俺もそんなクソガキだったんだよ。 俺が中学生2年生の時の話なんだけど、俺の地元は田舎なとこで、田んぼたくさん、木々がたくさん、みたいなとこだった。 当時はこんな噂があった。 ・ホモ屋敷と呼ばれる水車小屋に最近女の幽霊が住み着いてる。(なぜホモ屋敷なのかはいまだに知らない) ・森の中にある散歩コースみたいなとこがあるんだけど、そこの途中に防空壕があって、そこには昔の日本兵が未だに敵を待ち構... 続きを読む

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井戸のフタ

地鎮祭で思い出したが、おれは無神論者なのでよくわからんが、1度だけ不思議な目にあったことがある。 家を建て替えする時に、土地の片隅にあった井戸を埋めようって事になった。 家族は反対したし、業者も出来る事なら埋めるなと(蓋をして穴を数個開けるように)しろと言われた。 おれは面倒臭かったから、大きい板を買って来て井戸の上に被せて塞いだ。 翌日、板が腐ってた。 幅1M、厚さが3センチほどの板がわずか一日で腐った。 その日に同じ板を買って来てまた塞いだ。 翌朝、すでに板は腐り始めていた。 腐った原因は井戸の湿気か... 続きを読む

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白子

海の話です。 昔、漁村では、漁村の出身者同士が結婚するのが一般的でした。 生活習慣や価値観が山村とは異なるためです。 村のAさんは、内陸の村に造船の交渉のため赴いた際、村の娘さんと良い仲になり、お嫁さんとして迎えることになりました。 Aさんは男前で偉丈夫だったので、ねらっている娘たちも地元の村にも少なからずいて、残念がられました。 結婚して子供が生まれました。 長男、長女と生まれて、次男が誕生。みな元気に育ちました。 昔は乳児死亡率が高かったので、めでたいことでした。 次女が生まれたとき村に衝撃が走りまし... 続きを読む

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霊魂を迎える行事

先日体験したばっかりの霊体験。 自分の実家は西日本の漁村だ。 正直田舎、それもかなりの。 ご先祖様の霊魂をお迎えし、また送り出すという盆の行事も勿論普通に行われてる。 うちの村の場合なんだが、海岸から沖に向かって防波堤が伸びてて、この一番先に門(と言っても大人が屈んでくぐれるくらいの木枠)をこさえて、その門から毎年8/7に霊魂を迎える。 防波堤は岩を敷き詰めて作ったもので、盆の間は魂の通り道になるから、生きた人は近づいちゃいけないことになってる。 8/8から8/14までは、その海の目の前にある寺の墓に、行... 続きを読む

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溜池の声

子供の頃に爺ちゃんに聞いた話を一つ。 私の爺ちゃんは若い時に軍属として中国大陸を北へ南へと鉄砲とばらした速射砲を持って動きまわってました。 当時の行軍の話を聞くと、本当に辛かったとこぼしてました。 通常の鉄砲や弾や手りゅう弾の装備だけでもかなりの重さの上に小隊で手分けをしてばらした速射砲を一人一人が持たないといけなかったので、とにかくそれが重かったと。 そんな感じに一人当たり何十キロもの装備を持って、ろくな道も無い山の中の行軍で、しかも、水もそんなに飲まないで行軍していたので汗が乾いて白い塩が粉の様に顔に... 続きを読む

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