人怖

神隠し?

これは僕が子供の頃に死んだじいちゃんから聞いた話。 僕が住んでいる地域はある地方の県で、さらに市街からも離れた田舎の港町です。 じいちゃんの家があるのは、その港町からさらに船で10分程の、さらに田舎の島です。 そこにばあちゃんと2人で住んでいました。 子供の頃、じいちゃんが健在だった頃は、よく兄と2人で遊びに行っていました。 小学生の低学年の頃。 その時も兄と2人でじいちゃんの家に泊まりにきていました。 ばあちゃんの作った晩御飯を食べ、四人でまったりしている時に兄が言いました。 「じいちゃん何か面白い話し... 続きを読む

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小5で150kg

メンヘラ系の話なので、苦手な人は今のうちに逃げて。 消防の頃の友達に、すごく太ってる子がいたんだ。 小5で150kg越えみたいな。 遊びに行ったときのおやつはケーキに揚げドーナツにラーメンに、漫画に出て来るみたいなおやつどっさりな世界。 で、どれでも好きなのを、っていうより一人分ずつきっちり用意してあり、その子も私もきっちり食べましたとも。 おいしかった。げふ。 「いいなあ。いつもこんなにすごいおやつなの?」 って聞いたら 「うん、こんな感じ」 と答えた。 でもあれは軽く見積もっても2500kcalは余裕... 続きを読む

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消えた動物

これは俺が小学生の頃の話です。 当時俺が住んでいたのはとんでもない田舎で夜になると明かり一つつかなくなるようなところでした。 そんな田舎の農村に、いつからか妙な浮浪者が住み着きました。 その男は年齢は五十代半ばほどで、190センチ近くあるような大柄の男でした。 口元にやたら唾をためているので、村の人達は彼を気持ちわるがってあまり近付きませんでした。 その男は川の側にテントを張りそこで暮らし始めました。 村の大人は彼を避けましたが、子供達は好奇心から彼のテントに探険に行くようになりました。 その中には当時の... 続きを読む

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産婆の手伝い

私の母方の祖母は以前産婆をしていました。 以前といってもかなり昔で今から50年前くらいになると思います。 どんな子も小さい時はまるで天使のようにかわいいもんだ、といって幼い私によく話をしてくれました。 とても楽しかった。熱いお湯、清潔なシーツと毛布の用意を忘れないこと、赤ちゃんが生まれたときの感動、お母さんの泣いて喜ぶ姿。 そういう場に居合わせられる事が産婆をしていて本当に幸せだということ。 幼い私に聞かせるので当然の事なのですが、祖母は産婆という仕事の明るい部分だけをおもしろ可笑しく聞かせてくれました。... 続きを読む

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釣り場の老人

俺が大学1年の時の話。 何もない田舎の大学に通う俺と大学の友人は、夜釣りに行くことを趣味にいていた。 大学は、大きな漁港を持つ日本海側の地方都市に立地し、釣りの場所には困らなかった。 その晩はメバルを釣ろうと思い、友人kと漁港に出かけた。 そして、漁港の入り口付近のテトラポットの間を狙って釣りをしていた。 夜の漁港はとても静かだ。朝が早い漁師は、暗くなる前に漁港から姿を消してしまう。 波がテトラポットにぶつかって砕ける音だけが、規則的に聞こえてくる。 釣りに集中しルアーの動きを追っていた俺は、隣から突然誰... 続きを読む

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