ある田舎の葬式

ちょっとした何か怖いと言うかよく分からない、自分でもどう言う気持ちだったのか文章にして確認してみたい、そんな気持ちで書いてみました 私の実家は千葉のとある地方で、まぁお世辞にも栄えた場所では無いんですが、ちょっと電車に乗れば千葉駅だって遠くは無いし、自然と文明のバランスがなんとも絶妙な地域なんです。 母方の実家なもので、子供の頃は毎年必ずお正月に、、まぁお年玉目当てなんですが、欠かさず帰省していましたが大人になってからは、からっきしでした。 そんな折、仕事を終えて家に帰るといつも真っ先に「おかえりー」と声... 続きを読む

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つんぼゆすり

こどものころ伯父がよく話してくれたことです。 僕の家は昔から東京にあったのですが戦時中、本土空爆がはじまるころに祖母と当時小学生の伯父の二人で田舎の親類を頼って疎開したそうです。 まだ僕の父も生まれていないころでした。 戦争が終わっても東京はかなり治安が悪かったそうで、すぐには呼び戻されなかったそうです。 そのころ疎開先では色々と不思議なことが起こったそうです。 そこだけではなく、日本中がそうだったのかもしれません。 時代の変わり目には奇怪な噂が立つ、と聞いたことがあります。 伯父たちの疎開先は小さな村落... 続きを読む

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道祖神

実家は長野県なんだが、結構な田舎。 元々から住んでる本家筋の集落の周りに、その分家とかが家を建てて段々集落が広がっていった土地、って言えばイメージつくかな。 本家筋の集落は建物も古くてなかなか風情があるんだが、しばらく行くと建売住宅ばかりになって、結構そのあたりの落差が激しい。 本家の辺りは市会議員やらそれなりの農地を持ってるのやら、まあ「田舎の権力のありそうな人」が多かったね。 とはいえ自分の親父は三男だったので、本家にはちょくちょく遊びにいく程度だった。 俺自身も三男で「三男の三男」なんて、孫がやたら... 続きを読む

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最後の添い寝

いい話ってほどではないけど…… 昔、猫を飼っていた。 それほど可愛がっても、可愛がってなくも無かった。 あまり愛想の無い猫で、ごはんが気に入らないと自分でぷいと外に狩りに行くような猫だった。 外ではいつも野良とまじって遊んでいて、家族以外の人が呼んでも絶対来なかったので知らない人は絶対野良だと思ったと思う。 学校の帰りに、外で遊んでるうちの猫を見かけて呼んだらニャーと鳴いて私のまわりを一回りしてから、また戻って行った。 夜になると布団にするりと入ってきて一緒に寝た。 北海道の冬は寒いので、猫は絶対人の布団... 続きを読む

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夜這い

俺、実は今だに怖くて夜一人じゃ寝れないんだ。 昔ね、俺北海道のある地域に住んでたんだ。 そこではつい最近まで「夜這い」とかが平気であった極小さな町。 いや、今でももしかしたらその習慣自体は続いてるかもしれないです。 こういう事は表沙汰には決してなりませんもんね。 当時僕は異性に興味を持ち始め悶々と夜を過ごす中学生でした。 「夜這い」についてはそれとなく知識としてあったんですが、女性から男性にという時点で疑問を抱いてたんですよ。 あぁ、言い遅れましたがこの地域では女性から男性にアプローチが主流の「夜這い」だ... 続きを読む

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