辰眼童さま(シマナオさま)

もう8年前になるかな…… 当時高校生で、夏休みの時期でした。 6年ぶりに遠くに住んでる祖父母に会うと父が言いました。 夏休みも、もうそろそろ終わりで遊ぶ金も使い果たしたので暇つぶしにいいかなと。 祖母さん祖父さんもかなり年食ってて、会うのもこれが最後かな……とか孝行のつもりでも行きました。 祖父母は、某県の佐○島という田舎中の田舎に住んでました。 ビル等全く無く文明に孤立したような雰囲気でした。 ところどころに祠のようなものがありましたが不思議に感じたのが、それに祀っている物です。 普通は、お稲荷さんとか... 続きを読む

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女だらけの祭

あんまり怖くはないが、興味深い話。 語り口調がウソっぽくなるのはご愛嬌。 ちなみに聞いた事実と、内容だけはオカ板にありがちな創作ではないとあらかじめ断れます。 岩手の内陸部、紫波町に住む知人の話。 その人の家には御社が祀ってあるという。 それがその知人の氏神的なものなのか、それともその知人が御社の守りなのかは知らないが、おそらく後者であろうという。 その後ろはすぐ山で、御社はその山肌からせり出した大岩の下に祀られているそうだ。 その御社は年に一回祭りの日がある。 その祭りというのがおかしなもので、その家の... 続きを読む

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おまつり

文章下手だから伝わらなかったらごめん。 母方の実家がある集落には、九年に一度、前もって選ばれた子供が数人とそのお付の人たちが、普段は入山禁止の山に入ってとある儀式をするって言う風習がある。 選ばれる子もお付の人も女性限定。その風習を地域では「おまつり」って呼んでた。 ちなみに、まつり=祭ではなく、祀の字を当てるらしい。 おまつりっていうと屋台が出て花火なんかも上がったりしてって賑やかな雰囲気を想像すると思うんだけど、全然違う。 日の高いうちから家の軒先に提灯を吊るして日が落ちてきたら家の明かりを全部消して... 続きを読む

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土着信仰

俺文才ないし、誤字脱字もありまくるかもしれないが、カバーしてほしい。 えっと、俺の親の実家の墓には、明治以前の遺骨が入ってない。 何故かというと、その実家がある山奥の集落には独自の土着信仰があってなかなか仏教が定着しなかったから。 というか、明治まで寺という概念がなかったらしい。 その『土着信仰』なんだけど、けっこう特殊な物だった。 とあるホラーゲームの影響で、俺は学校のレポートの題材にそれを選んだ。 そもそも土着信仰とは、外界との交わりのない集落において発生する集団睡眠が発展したようなものだ、と俺は思っ... 続きを読む

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雨乞い師の祟り

これは大学の友人Tから聞いた話。 今年の夏、Tは家族と一緒に香川の山奥にある父方の実家に帰省した。 香川は雨が少なく昔からため池が多いが、父の実家もため池に挟まれた道を通った奥、坂道を登り切った先にあった。 実家に向って左側のため池は、他と比べていくらか大きく真ん中に四畳半くらいの小さな島があった。 そして島の上には石碑があった。 石碑は村を救った雨乞い師の墓だと聞かされていた。 江戸時代のある年、何ヶ月も雨が降らず、作物にやる水どころか自分たちが飲む水すら乏しくなった時、流れの法師が村を訪れた。 村人た... 続きを読む

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