5~6年前の初夏の頃の事です。駆け出しのアレンジャーがいました。仮に名前をAとします。Aはその日、都内の某スタジオでレコーディングをしていました。そのスタジオは1階がロビー、受付、守衛室、駐車場。2階はA~Cスタジオという風に3つのブースに分かれていてその日は2階のBスタでの作業となっていました。アーティストとその関係者は既に帰った後でBスタジオにはAとエンジニア、そしてアシスタントの3名のみです。 時間は深夜3:00を過ぎようとしていました。コーヒーの飲み過ぎか腹の具合が悪くなったAは作業を中断... 続きを読む
髪寄りの法
それじゃ、ここらで祖父の話を投下。 祖父が子供の頃の話。祖父は子供の頃、T県の山深い村落で暮らしていた。村の住人のほとんどが林業を営んでおり、山は彼らの親と同じであった。そんな村にも地主が存在しており、村の外れにある大きな屋敷に住んでいた。地主は林業を営むわけでもなく、毎日をのんびりと暮らしていた。 まさしく牧歌的な暮らしの村であるが、村特有のルールも存在していた。そのルールというのが「毎月3日は髪取り師以外は地主の家に近づいてはならない」「屋敷に来る客人に声をかけてはならない」というものだ... 続きを読む
入院中の出来事
あれはまだ俺が小学生高学年のときの話だ。 俺の片目は生まれつき視力が低くてな。斜視だったかなんだったか……まあそれを矯正するために手術をするってことで一月ほど入院することになったんだ。風邪を引いたりした時は近場の病院に行けば済んだんだが、そのときは手術ってこともあって数キロほど離れた場所にある大きいほうの病院に行くことになったんだ。駅前の方にも病院はあったが、そっちじゃなくて山の方にある病院に行くことになったんだ。理由は知らないけどな。まあそんなわけで俺は山の方にある病院に入院することになった。 ... 続きを読む
福島の保育園
福島から5月頃、関東に避難してきた。それまでの地元は避難制定地域よりもわずか数キロ離れているってだけ。 数キロ先は『もと人里』で誰もいない。でも自分達の場所は衣食住していいよ、の地域。目に見えない恐ろしいものと戦い続けるくらいなら、と転居を決意。転居に伴い、子どもは4月末まで保育所に預けていたんだけれど、その保育所の登所最終日に起こったことを今から書こうと思う。 その最後の日も、変わらず朝から預けにいった。「寂しくなります、お世話になりました」と先生方へ挨拶し、園児達へのささやかなものを渡し... 続きを読む
海沿いの旅館
彼女と福井へ旅行に行った。 日本海側の荘厳な景色を堪能し、海岸沿いにある旅館へチェックイン。贅沢な海の幸に満足し、展望露天風呂にも入ってまったりした。泊まった部屋は3階の北側で、窓の向こうは日本海。 部屋に案内された時「波の音がうるさいかもしれませんが……」と言われていた。見下ろせば、海岸に荒波が打ち付けられる様子がうるさく聞こえる。明日もいっぱい観光するからと、早めに寝た。 耳慣れない潮騒と、遠くイカ釣り漁船の照明でなかなか寝れない。彼女のおっぱい揉んだり、おしりを触ったりしながら、... 続きを読む
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