私の通っていた高校は、築120年という気合の入りようでした。改築が繰り返された校舎は、素人目に見ても奇妙としか言いようの無い形に湾曲しています。今では珍しくなった平屋であるにも関わらず階段があり、廊下のどん詰まりの壁際から天井に向かって伸びています。そのほかにも、玄関を入ってすぐにある音楽室や、ドアが埋め込まれて立ち入れなくなった教室。(外から見るとベニヤ板で物々しく目張りされています)その中でも奇妙極まりないのは、『監視小屋』なるものがあるということです。 私は遠方から通っていた為、時々地元の友... 続きを読む
押入れ奥の隠し部屋
まとめサイトにある、押入れの奥から入る畳敷きの小部屋って俺の母方の実家にも有るんだよ。うちの実家は東北の田舎なんだけど旧暦の正月に『ささら』っていう祭が有る。祭事に詳しい人なら地区まで特定できそうだから明記はしないけど、そんくらい田舎だって話。 俺もガキの頃に屋根裏部屋とか物置とか探検するの好きで(木造で隙間多いため明るくて怖くは無い)その小部屋も知ってた。居間の隣に襖隔てて、親戚集まった時に宴会する様な応接間(?)が有り、その隣に仏壇や昔の調度品、旧家によく有る母親の子供の頃に買った人形とか母の... 続きを読む
U字溝
実家いた頃の話。ピンポイントの情報で特定されそうだけど、何か周りにウケが良かったので初めてだけどとりあえず書き込みます。 実家の部落(差別的な意味じゃないよ)では毎月一回くらい集まって地区の道路の掃除とか酒飲んだりする日がある。んでその日は、昔からありすぎてもう何を奉ってるかも分からない神社だかお寺を掃除する日だったんだ。部落の爺ちゃん婆ちゃんは何故かそこには近づかないので、その息子たちの世代(俺の親父の世代)が半年に一回くらい掃除するんだ。 でもそこの一ヶ所のU字溝の付近はいわくつきと言う... 続きを読む
トンじい
では私が体験した実話を投稿します。これは紛れもない事実であります。 私の出身地は、古くからの部落差別の残る地域でした。当時わたしは小学生でした。部落差別があるといっても、それは大人の世界での話で幼い私には差別などわかりませんでした。子供同士は、どこの地区出身かなど関わりなく仲良くなりますし、大人達は罪悪感があるのか子供達の前では部落の話を避けているふしがありましたので、普段の生活で意識することはあまりありませんでした。 ただ「○○地区のヤツは気が荒い。あまり仲良くなるな」ということは言われた... 続きを読む
運のいい姉貴
姉貴のお話。俺の姉貴は運が良い人間だ。宝くじを買えば、ほぼ当たる。 当たるといっても、3億円なんて夢のような当たり方ではないのが残念なところだ。大抵3千円が当たる。何回当たったかなんていちいち覚えてられない位だ。高額なのは10万円が3回だったかな。その時は喜んじゃって、松阪牛だの本マグロの大トロなんか買って来るんで俺も嬉しかったからよく覚えてる。最近は10枚ずつの購入をやめて3枚購入にしてる。 半年位前、会社帰りに飲んできたらしく、ほろ酔いでママチャリに乗って大コケして半泣きで帰ってきた。俺... 続きを読む
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