二年前に、友達のAと趣味の渓流釣りで、源流を目指してキャンプ道具を背負いながら、泊りがけで釣りに行った時の話です。 その日はとても晴れ晴れしい快晴で、このあと起こる背筋も凍るような、あのおぞましい出来事を予見させるべくもなく、私たちは意気揚々と渓谷へと足を踏み出したのでした……。 渓谷へ足を踏み入れたのも束の間、私たちは命綱であるライターの予備をコンビニで購入すべく、下界へと立ち戻ったのでした。 今となっては、第一の悲劇ともいえるべき出来事が、渓流の近くにある何の変哲もないコンビニエンスストアで起きたので... 続きを読む
きよみちゃん
私が小学校三年生位の時の話です。 その頃、とても仲よしだった「きよみちゃん」という女の子がクラスにいました。 彼女と私は、毎日のように学校が終わると、お互いの家を行き来しては、ふたりで遊んでいました。 その日は、彼女の家の台所のキッチンテーブルで、ふたりでドラえもんを読んでいました。 その内容は、ドラえもんがのび太に切抜き絵本のようなものを出してあげ、それにはケーキやおかし、車など色々なものがあり、切り抜いて組み立てると本物のように食べれたり、乗れたりするというものでした。 きよみちゃんと私は早速、 「お... 続きを読む
丑の刻参り
学生の時、連れと二人で呪いのワラ人形で有名な白●神社に夜中のツーリングに行った。遊び半分、ハイテンションやったんやけど、いざ夜中の神社に入ると真っ暗で恐いの何の!その神社って山ん中にあるんだけど、境内の裏をズゥ~っと山奥に入っていくと(樹海ですわ)「呪いの儀式」いわゆるワラ人形をすれば叶う場所、みたいな伝説があるわけよ。んで連れとジッポの明かりをたよりに山奥に入っていったんだ。夜中三時まわってた。虫の泣き声しか聞こえてきないし「やっぱ何もないなぁ」って話してたら、「ゴツッ。。。。。」って、俺らよりもっと... 続きを読む
二階が怖い
ウチの実家にまつわる話なんですけど…… 母方の実家は、石川県のとある過疎地、海辺の町にありまして、昔、だいたい昭和のなかばぐらいから小商いをやっているんです。 実家の建物は「店舗」と「母屋」の二つに分かれてまして、「店舗」のほうは二階建ての結構大きな建物なんですね。 これは、オイラの爺さん(母親の父ね)がとある筋から買い取って、そのまま店舗として使ってるもので、相当に古い木造建築なんです。 多分、戦前からの建物なんじゃないかなあ、と。 その建物にはちょいといわくがあるんですよ。 そ... 続きを読む
ちーちゃんまーちゃん
人柱とかそんな話ならウチにもあった。 もっとも、血のつながっていない人だけどね。 もう7年くらい前なんだけど、俺が高校に入ってすぐの夏に聞いた話。 とりあえずここ前置きなので、飛ばし読みしていい。 俺の父親は三男の次男で、特に継ぐモノも無いので都会に出てきた口なわけだが、実家の実家、本家に当たる家は結構歴史ある家らしい。 祖父も三男坊なので本家には生涯で数回行ったかどうかってレベルだったけど、高校の頃の俺は王室だの皇室だのの話に凝り出して、そこからあらゆる家の『家系図』を知りたがる家系図マニ... 続きを読む
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