これは俺が見たスナッフビデオのお話です。 リーダーらしき男の指示で手のあいている者たちが作業をはじめていた。 やがて舞台に幕がおりているところが写しだされた。 幕がひらくとそこには横一列に少女 17 人が全員並ばされていた。 全員が誘拐された時のように、きちんと服を着ていた。 そこに学校で使っている椅子と机が運び込まれ、それに座るように指示が出る。 少女たちは不安げに戸惑いながらも指示どおり席につく。 ただあまりにもトロトロしていたせいか女教師が 「さっさとすわりなさい! これが最後なのだから」 と声をだ... 続きを読む
アニメ上映会で
小学校1,2年頃の本当の話。 当時はコロコロコミック全盛期で、今のジャンプ映画みたいにコロコロコミックの映画が沢山やっていた。 (高橋名人とか毛利名人のスターソルジャー対決なんてのもあったなぁ) その人気を反映し、夏休みにもなると、数ヶ月遅れで街の公民館にてアニメ上映会がよくあった。 その夏は確かドラハッパちゃんだった。 ドラえもん、ハットリくん、パーマンの夢の競演だ。 当時コロコロ派だったので、見逃すことは許されることではなく、中学生の姉に頼み込んで連れて行ってもらうことにした。 公民館は3階建ての屋上... 続きを読む
止めてはならない祭
何処かわかってしまいそうなので、方言などは省かせていただきます。 子供の頃の話です。 私が住んでいた山奥の村では、年に一度、奇妙な祭りがありました。 松明を持って、村の大人(男の人達)が山に入っていくだけの祭りです。 この祭りの日は、子供は外に出てはいけないことになっていました。 一度外に出ようとして、すごく怒られたのを覚えています。ばあちゃん曰く、「知らんでいい」だそうです。 私には、B君という幼馴染が居ました。(私をAとしておきます) B君とは、よく親と一緒に川に行って泳いだり、近所の山にいって野苺と... 続きを読む
石積みの墓
何年か前、俺が大学生かつ資格学校生だった頃。 山ばっかりの某N県に住んでいた俺は、資格学校へ行くにも車で4~50分かかっていた。 予備校へ行く途中には峠道があり、明りもごく少ない山の中を通る。 都会で電車通いしてる人たちには想像しづらいかもしれないが。 山道と言っても一応国道で、途中には民家はもちろん飯屋だの診療所だのホテルだの、いくつかの建物がある。 その中の、今はもう無い、寂れた診療所の話。 通り過ぎるたびに気になっていたんだが、その診療所の脇にスネくらいの高さの小さな石積みが一つあった。 いつも通る... 続きを読む
大東亜トンネル
これは自分が大学生だった時の話だ。 当時やんちゃだった自分は、よく心霊スポットに出かけていた。 ある日、遊び仲間の友達が、すぐ近くに幽霊トンネルがあるらしいと教えてくれた。 早速、週末に数人の仲間たちと一緒にその幽霊トンネルへと出かけた。 そんな近くに幽霊トンネルがあったとは自分は知らなかった。 市街地から車で10分ほどの所にそのトンネルはあった。 かなり大きなトンネルで、出口が見えない。 奥からは微かに風が不気味な音と共に流れてくる。 トンネルの上部には 『大東亜トンネル、昭和十七年三月五日竣工』 と書... 続きを読む
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