私には昔、霊とかそういうものが見えていた時期があります。別に見ようと思って見えるわけではなく、こっちの気分や事情に関係なく見えるので実はけっこう困っていました。 町を歩いていても人の後ろに貼り付いている霊が見えて、ひどい時はそれが普通の人間と区別がつかないくらいハッキリ見えるのです。霊によっては一人でいるものもいて、そういう霊はますます見分けが付きにくい。だから知らずに近づいて変な波長やオーラを貰ってしまうこともありました。 それで一時期体調も崩していました。人付き合いも苦手でした。それが大... 続きを読む
小屋の二階
洒落にならない話なんだけど、怖いかな?あんま自信ないけど、俺、このことで警察にも呼ばれたから、まぁ洒落になってねーなってことで。 昔、まだ学生だった頃、サークルの仲間と旅行に行った。メンバーのほとんどが貧乏学生だったんで友達に聞いた安い民宿で泊まることにした。民宿のすぐ隣に古そうな小屋みたいな家みたいな建物が建っていた。ボロいんだけど妙にでかい。 その建物を見てメンバーの中の霊感強めの女の子が震えだした。「2階がヤバイ」「こっちを見てる」みたいなことを言って「こんなところには泊まれない」って... 続きを読む
木の杭
俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが農作業やってる時にふと気になったことがあって、それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。その時に聞いた話が個人的に怖かったので投下。長文となってしまって申し訳ない、長文NGの人はスルーおながいします。 農作業でビニールシートを固定したりすると時等に、木の杭を使用することがあるんだが、ウチで使ってる木の杭には、全てある一文字の漢字が彫りこんである。今まで特に気にしていなかったんだが、近所の農家で使ってる杭を見てみたところそんな文字は書いてない。 ウチの杭と余所の杭... 続きを読む
クロ宗
『クロ宗(クロ教)』の鉄の掟 今から400年前、キリスト教徒が江戸幕府によって迫害されていたころの話。島原の乱に敗れたあと、彼らは幕府からの厳しい弾圧を逃れるべく、鹿児島県、下甑島(しもこしきじま)に流れ着いた。離島であるがゆえに、幕府の追及も届かない。ようやく安住の地を得た彼らはこの島にTという集落をもうけ、なおもキリスト教を信仰し続けた。 とはいえ世間から孤立することにより、キリスト教本来の教えとは異なる独自の宗教を編み出すに至る。それが『クロ宗』だった。クロス(十字架)が語源といわれ、... 続きを読む
カルマ
出勤までの暇つぶしにカキコ。人の業ってのはあるんだな、と感じた話。 俺の親父の田舎は、60年代初頭まで人食いの風習があったっていう土地だ。とはいっても、生贄だとか飢饉でとかそういうものではなく、ある種の供養だったらしい。鳥葬ならぬ人葬かな。 それは小さな神社で行われてたとのこと。そこの神主さんが亡くなった人の脳だとか脊椎だとかを啜り、その人の魂(心?)を受け継ぐんだって。で、イタコの真似ごとをして残された家族とかに故人からの言葉を送るっていう寸法。 気味が悪いように聞こえるけど、それほ... 続きを読む
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