これは17年前の高校3年の冬の出来事です。あまりに多くの記憶が失われている中で、この17年間わずかに残った記憶を頼りに残し続けてきたメモを読みながら書いたので細かい部分や会話などは勝手に補足や修正をしていますが、できるだけ誇張はせずに書いていきます。 私の住んでいた故郷はすごく田舎でした。思い出す限り田んぼや山に囲まれた地域で、遊ぶ場所といえば原付バイクを1時間ほど飛ばして市街に出てカラオケくらいしかなかったように思います。 そんな片田舎の地域に1991年突如、某新興宗教施設が建設されたので... 続きを読む
厄落とし
神社でお札を貰うだけでなく、特に田舎だとそれぞれの地域に伝わっているやり方があるだろうけど、同じような風習があり、私と似たような体験をした人が居るかもしれないので書き込んでみます。 地元(といっても同じ村でもやり方が違うところがあるから一部の地区内)では、厄年(数え年で本厄)の人は節分の日の夕方、家を出て一番最初の四つ辻にお餅を置いて振り返らずに家まで戻ってくる。という風習がある。 守らなくてはいけないきまりがいくつかあった。 ・途中、三叉路等の分かれ道がある場合はなるべく家から一本道... 続きを読む
いじめハンター
俺、昔、中野富士見中学に通っていたんだけど、そこで生徒の自殺があったのを知っているかな? 自殺はマスコミで騒がれていたけど、その自殺事件の後、学校外に不審な男がウロウロするようになったんだよね。そいつは髪をパンチパーマにし、ダブルスーツを着て、レイバンのサングラスをかけて、当時新車だったマツダRX-7を乗り回し「僕はカメラマンです。モデルになってくれませんか?」と言い歩いていたんだよね。 俺は学校から帰りの時、うちの女生徒がそいつに声をかけられているのを見たんだよ。そいつは女生徒に「モデルに... 続きを読む
鎌爺
小学生の頃、田舎に住んでいたいた時の話。 その村には鎌爺という、有名な爺さんがいた。その爺さんは身内の人が面倒を見ているらしいが痴呆症らしく、いつも同じ道端に座っていてボーとしている人だった。そしていつも手には何故か草刈り用の鎌を持っていた。そのせいでみんなから鎌爺と呼ばれていた。僕は近くにある百貨店や友人の家に行くときにこの鎌爺の前を通るのがものすごく怖かった。なにせボケてるし、その手にはいつも草刈り鎌、いつ襲ってきてもおかしくない。 ある日僕が、友達の家の近くで遊んでいた時のこと、激しく... 続きを読む
本当の殺意
厨房の頃で、もう17年前です。クラスにおかしい子(仮にA子としよう)がいて、虚言症というか嘘ばっかついてた。 「彼氏がねー、私のこと可愛がってくれてー」とかいつも話すんだけど、そいつ『ブス』で彼氏が勿論いないのはみんな知ってた。だから誰にも相手にされず友達も無し。そのくせ友達でもない人に馴れ馴れしく話しかけるんだよ。俺も話しかけられた事がある。無視したけど。 A子がある日「私妊娠したの」等と触れ回ってる。まあ、周りはいつもの事と笑ってたけど、それが一週間くらいA子が学校休んだと思ったら子供の... 続きを読む
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