最近このスレを見つけたんですが、記念すべき百スレ目という事なので、自分の体験を書いてみたいと思います。 自分は幼少時代、四国の瀬戸内海沿いの田舎の村で育ちました。この話は六歳の誕生日の出来事です。だいぶん昔の話ですし幼少時代の自分の想像力と事実の境界線が不明瞭ですが、出来うる限り事実に基づいて書いていきたいと思います。 自分は誕生日に良い事があった経験が無いのですが、この年の誕生日は高熱が出て(40度以上)、家族は単なる風邪ではないと判断し病院に行く事になりました。誕生会などは園や学校が休み... 続きを読む
裏山の神社
これからするお話は今から20年以上前、僕が中学生の時の話です。当時僕は悪い先輩達と付き合いがあり、暴走やタバコ、シンナー等不良っぽい事をして意気がる田舎ヤンキーでした。その日は学校をさぼり、町外れにある無人の神社に二人の先輩(アキさん、コウさん)とタムロってました。 バイク談義も一段落してそろそろたまり場に帰る雰囲気になっていたのですが、アキさんが「この神社の裏山に遺跡みたいなのがあるらしいから行ってみよう」と言い出したのです。見ると確かに裏山の奥へ続く石段がありました。 僕は基本的に先輩に... 続きを読む
パチンコ屋のシミ
俺は銀行員。あるパチンコ屋から融資の依頼があった。(「金を貸してくれ」ってコト……)みんな知らないかもしれないが今銀行はパチンコ業界にはほとんど金は貸さない。(理由はあえて伏せておく) 形式的に俺はそのパチンコ屋に出向き、そこの社長に融資の希望金額とか景気とか聞いた。担保となるパチンコ屋の店の外観をデジカメ撮影しなきゃいけない。(金を貸すとき担保物件の写真は必要となる)パチンコ屋の店の前に広がる駐車場から俺は何枚か建物に向けシャッターを切った。 「あーあ どうせ金貸さないのにどうしてこんなこ... 続きを読む
思い出の釣り場
9年前のある日、釣りに出かけていた兄が顔を蒼白にして帰宅した。がたがた震えている兄に話を聞くと「怖い思いをした。○○ガマへは行くな。あかんぞあそこは、コワイモンがおる」と繰り返している。あたたかい紅茶を飲ませ、母と話を聞くとこうであった。 兄はこの時期、いつも釣りに通っているリアス式の湾内にこの日も朝からでかけた。自分たちは○○ガマといって、このガマというのは平家の落人が日々の生活のため塩田を切り開いた土地で、この地方にはいくつもそのような何々ガマという地名がある。 照葉樹林に囲まれた湾内の... 続きを読む
海からついてきた何か
去年の夏の話、ちょっと長くなるけど…… 太平洋側の海に友達たちと旅行にいったんだ。地名とかは言えないけど海も山もあってとってもいいとこだった。そこは友達の地元で実家に皆でお世話になる計画で会社の夏休みを利用して行ったんだ。 昼は何事もなくふつーに海で楽しんだ。夜は浜でバーベキューしながら花火やろーぜって事になってたから一度休憩して夜をまってた。オカルト好きな俺は『ばっちゃ「夜のあの浜は近づいちゃなんね」』的な展開を期待していたんだけど、そんな事無く向こうの家族も見送ってくれた。 夜にな... 続きを読む
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