少し長い話ですが、暇な方、読んでください。 小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。 秘密基地っつっても結構本格的で複数の板を釘で打ち付けて雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。 放課後にそこでオヤツ食べたりエロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。 俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。 小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。 各自、親には『○○の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。 修学旅行よりワクワクしていた... 続きを読む
蛇田
自分らの地域で実際にあった出来事なんだけど、落ちも何もないんでここに書く。 自分の住んでるところは田舎の中核都市。田んぼはなくなってくけど家はあんまり建たず人口は増えも減りもせず、郊外に大型店はできるものの駅前の小売店は軒並みシャッターを閉めてるようなところだ。家のまわりも田んぼだったんだが県立大学のキャンパスが分かれて移ってくるってんで、そのあたりだけ急にバタバタと建物ができた。学生めあてのアパートが多いんだが、その他にも飲食店とかいろいろだな。 田んぼの中に一枚だけ地元では「蛇田」と呼ば... 続きを読む
かなめさま
長くなるがどうか聞いて欲しい。 俺がむかし住んでいた場所はド田舎で、町という名前は付いていたが山間の村落みたいなところだった。 家の裏手の方に山道があり、そこに「かなめさま」のお堂があった。 もともとは道祖神だったらしいが隣町への道路が整備されてから山道自体が使われなくなり通る人も絶えて寂れてしまった。 かわりにというか、いつ頃からか「かなめさま」に身をしのんで人に言えないような悩みを打ち明け、願をかける慣習ができた。 そんな成り立ちも今にして思うだけで、俺がガキの頃はとにかく「かなめさま」... 続きを読む
黄色い蛇
僕が神社とかに興味持ち始めた頃、高校生くらいの時に父母から聞かされた話。 読みづらかったらごめんなさい。 実家には神棚があって三柱の神様をお祀りしている。 当時の僕は、氏神様・荒神様をお祀りしてることは知っていたけど、もう一柱の神様については何も知らなかった。 興味の湧いた僕は父母に尋ねてみることにしたのだ。 「ねぇ、うちでお祀りしてる神様ってどこの神様?」 「ん、○○神社(地元の神社)と、笠山の荒神さんに、巳さん」 「ミーさん?」 「黄色い蛇の神様よ。うちの土地にいらっしゃった神様」... 続きを読む
三角屋敷
現在はもうその土地を引越して住んでおりません。 いつのころかあるのかは知りません。 私が小学校に通い始め、物心ついたころにはその家はすでにありました。 結構田舎で学校に通うのにあぜ道を毎日通っていました。 その途中にある一軒の家の話です。 その家は昔からあるというわけではなく、和風建築の割と新しい家でした。 小学校1年~5年生までの間はなんの噂もなく、私も気にとめておりませんでした。 5年生の夏の時期にA君が転校してきてから、その家が何なのか分かりました。 その家の話を書く前にひとつ予... 続きを読む
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