僕がまた中学三年の時の話。 兵庫県のM神社(地元では創立者の名をとってNさんと呼ばれている)での話。 そこで仲のいい友達6人で肝試しをすることになり、3:3に別れて中に入る事にしました。 普通は一人ずつ入るのでしょうが、6人はどうしようもないチキン。 僕を含む3人が外に残り、待機兼見張りを兼ね、残り3人が先発隊として中に入って行きました。 当時はまだ携帯はそこまで普及しておらず、代わりにPHSが流行っていました。 この6人の中で持ってるのは僕と先発隊のメンバーの一人のみ。 何かあったら連絡を取り合うという... 続きを読む
カマタくん
今から20年ほど前。僕が小学1年生のころの話。 小学校に入学した僕は引込み思案でなかなか友達ができませんでした。 ある日休み時間にグランドに一人で座っていたら、一才年上の二年生のカマタくん(下の名前は覚えていません)という男の子が話しかけてきました。 「どうしたの?遊ぼー?」 と男の子は言ってきました。 私は 「うん」 と言い、二人で竹馬やらキャッチボールやらをして遊びました。 それから私は頻繁に彼と遊ぶようになり、学校の登下校も一緒でした。 小学校で初めて出来た友達だったので、とても喜んで両親に話た記憶... 続きを読む
アメリカの老人
今からもう十数年前、私が仕事でアメリカへ行ったときに聞いた話をします。 (具体的な内容は個人が特定されそうなので書けません、ご了承ください) 当時、アメリカの企業と日本の企業が共同でとある実験施設を作る計画が立ち上がった。 私の会社はそこに大きな機械をいくつも納入する事になったため、私を含め会社の10名ほどが現地の視察や今後の打ち合わせをするために向かう事になった。 場所はアメリカ中部の砂漠地帯、かなりの田舎にある場所で、周囲には寂れた町が一つあるだけだった。 その町に到着して3日ほどしたある日。 丁度私... 続きを読む
危険な好奇心(3)
危険な好奇心(2)の続き それから5年。。。 俺・慎・淳はそれぞれ違う高校に進んでいた。 俺達はすっかり会うことも無くなり、それぞれ別の人生を歩んでいた。 もちろん『中年女』事件は忘れることが出来ずにいたが、『恐怖心』はかなり薄れていた。 そんな高一の冬休み、懐かしい奴『淳』から電話が掛かってきた。 「おう! ひさしぶり!」 そんな挨拶も程ほどに、淳は 「実は単車で事故ってさぁ……足と腰骨折って入院してんだよ」 「え?! だっせーな! どこの病院よ? 寂しいから見舞いに来いってか?」 「まぁ、それもあるん... 続きを読む
危険な好奇心(2)
危険な好奇心(1)の続き 二週間後の新学期、登校すると淳の姿は無かった。 慎は来ていたので、慎と二人で『もしかして淳、あの女に……』と思いながら、学校帰りに二人で淳の家を訪ねた。 家の呼び鈴を押すと、明るい声で 「はぁーい!」 と淳の母親が出て来た。 「淳は?」 と聞くと、おばさんは 「わざわざお見舞いありがとねー。あの子、部屋にいるから上がって」 と言われ、俺と慎は淳の部屋に向かった。 「淳! 入るぞ!」 部屋に入ると、淳はベットで横になりながら漫画を読んでいた。 意外と平気そうな淳を見て俺と慎は少し安... 続きを読む
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