伊集院光が昔アルバイトしてたスーパーがある団地での話。 今から十数年前のことになるが、当時小学校低学年だった俺は友達数人と団地内で遊んでいた。 缶蹴りだったかドロケイだったかなんだか詳細は忘れたが、まあそんなことして遊んでいたんだよ。 そうして遊んでいたら、俺たちの方に向かって一人の婆さんがとぼとぼ歩いて近づいてきた。 そして唐突に俺らに話しかけてくる。 「あなた達、楽しそうねぇ。おうちは近いのかしら?私お散歩してたらおうちがわからなくなっちゃったの。あなた達、私のおうちどこだか知らないかしら?」 完全に... 続きを読む
心霊
水面の顔
これは俺が中学2年の頃だったんだが、同級生に5人の仲の良い友達がいた。 夏休み、部活もサボりたい時サボれたので、水泳部ではなかったがプール等に毎日のように通っては遊んでた。 だが、毎日同じことをするというのも飽きてくる。 んで、Nという奴が山登りにいくことを提案。 このNという奴は霊感のある奴だと前から噂が流れてて、俺達はそのことについてからかったりしていたがNは霊の話になると、まず冗談を言わなかったので、今ではその話は暗黙の了解でタブーになってた。(場がシケるため) それで山登りについて、他の奴らからは... 続きを読む
検視小屋
俺が友達の家に行った時に聞いた話。 飲みに出ようと誘う俺を、半ば無理矢理ひき止めて聞かされた。 その友達はマンションの5階に住んでいたのだが、ベランダから隣接する警察署の敷地を見下ろすことができた。 裏側の職員駐車場みたいなとこで、隅に小さなコンクリの小屋があった。 イナバ物置を一回り大きくした位の小さな小屋で、友達の部屋からほぼ正面の位置に観音開きのドアがある。 ある日、友達がベランダで洗濯物を干していたら、紺色の作業服みたいなのを着た男(たぶん刑事)2人が、その建物にタンカを運び込もうとしていた。 タ... 続きを読む
地厄(じんやく)
ちょっと今から25年前の、小学3年生だった頃の話を聞いてくれ。 C村っていう所に住んでたんだけど、Tちゃんっていう同い年の女の子が引っ越してきたんだ。 凄く明るくて元気一杯な女の子だった。 んで、このTちゃんは霊感が強いとかのレベルではないくらいに、霊力とも言うべきものを持ってたんだ。 正直、ここまで書いただけで、近隣に住んでいた人なら「知ってる!」っていうくらい、地元では有名な子だったよ。 俺、同じクラスだったんだけど、小学3年生だとそんな話ウソって思うわけで、俺ももちろん信じてなかった。 で、Tちゃん... 続きを読む
「気づいてらっしゃらないんですか?」
霊感がまったく無い私ですが、先日ほんのり怖い思いをしました。 あれは去年の秋頃だったと思います。 夕暮れ時、近所に買い物に出た私は、ふと、その日がいつも買っている雑誌の発売日だったことを思い出し、本屋へと足を向けました。 本屋はスーパーに隣接するビルの最上階にあり、連絡通路からスーパーへと抜けられる構造になっています。 雑誌を買い、私はスーパーへと行こうと連絡通路に向かいました。 そのときです。 「すいません」と声を掛けられ、振り向くと知らない中年女性がそこに立っていました。 まったく見覚えの無い女性は、... 続きを読む
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