異臭

これから話す事は、今現在も進行してます。
自分には全く何が起こっているのか解りません。
ここの住人の方でしたら何か教えて頂けると思い投下する事に決心致しました。
幽霊の類なのか、はたまた事件性がある事なのか、何れにしても解決したいので聞いて下さい。
因みに、2chに書き込むのはド素人ですので、それも踏まえてアドバイスの程お願い致します。
前置きが長くなりましたが、次のレスから始めます。

今私は、東京のとあるビルで施設警備をしています。
24時間体制なのですが、私の勤務は夜21時から朝9時までの夜勤12時間を1人でやっています。
(昼勤は二人です)

仕事の内容はハッキリ言って楽です。
いや、天国です。
巡回は30分の1回だけ、あとはセキュリティセンターでモニター監視。
ただ何かトラブルがあった場合、全て1人で対処しなければなりません。
だが、そうそうトラブルなんてありません。
23時になるとセキュリティの関係で自動ロックが掛かり、関係者以外方は退館致します。
24時にはモノケノカラです。
モノケノカラということはモニター監視も無いようなものです。
私の仕事は30分の巡回と睡眠です。
話が脱線しました。

事の発端は約1ヶ月前、巡回の時に起きました。
巡回ルートはエレベータで屋上(13階)まで行き、そこから階段で各テナントの施錠を確かめつつ地下2階までおり最後に外周を見て終わりです。
7階だけはテナントが2つ入っており、共用廊下というものがありました。
この共用廊下も巡回ルートに入っているのですが、そこである異変に気づきました。
鼻をツンと着くような異臭がしたのです。

ガス?違うな。
何かが腐ったような臭いのようだ。
確か7階は飲食店だからその関係か。
でも何か腑に落ちない。
店の前ならともかく、何故、共用廊下だけが臭うのだろう?
しかも、なにが腐った臭いなんだろう?
この時、このビルには私1人しかいないんだと、急な孤独感が押し寄せて来た。

この時は、オカルト的な物には結び付かず店内の中で食べ物が腐っている、又は私が無知なだけで、実はガス漏が起きてる。
下手したら火災!?
等、色々考えた。
でもガス漏れや火災だったら警報なるよなと馬鹿なりに解釈し、次にどうしたら良いかと警備隊長の言葉を思い出してみた。
「小さな事でも気になったら報告」
これは明日でいいな。
「勝手な行動はとるな」
「仕事が増えるから、言われた以外の事はするな」
どれも今は必要ないな。
この隊長がまた厳しいお方で、まるで警備員を生き甲斐に生きてるような人だった。
前に1度巡回ルートをちょっと飛ばした所、次の日にこっぴどく叱られた。
どうやら毎日録画されているモニターを確認しているらしい。
録画……何か気になる……
いや今はそれどころじゃない
隊長が言ってた言葉……
そうだ。
「異常と思った場合はテナント内に入って確かめろ」
本来、マスターキーを持っている警備員でも、異常事、非常事以外は鍵を開け事は許されない。
ましてや中に入る事はクビ……
よし。
まずは701から確認してみるか。

1度、共用廊下をでて701にテナントに向かう。
やっぱり、ここには臭いがきていない。
キーを差し込み701の扉を開ける。
もちろん真っ暗だ。
確かここは中華料理屋だったか、微かにニラっぽい匂いがする。
懐中電灯で店内を照らしてみる。
異常なさそうだ。
あの異臭もここからしていない。
よし、702に行ってみるか。
もちろん共用廊下を通る。
もちろん臭い。
702は確か鉄板焼きの店だったかな。
扉を開ける。
一瞬ドキッとした。
店内が明るかったのだ。
未消灯?
「どなたかいらっしゃいますか?」
声をかける。
返事はない。物音もしない。
どうやら無人みたいなので、消し忘れと判断し鍵を閉めた。

結局、なにもわからないまま、また共用廊下に戻って来た。
その時、懐中電灯を手を滑らして地面落としてしまった。
やばい、壊れたか? と思い、しゃがんで拾おうとした時、おかしな事に気づいた。
地面付近の方が異臭の濃度が薄い気がする。
立ち上がると異臭が激しく感じる。
どういう事だ? 異臭というのは上にいくものなのか? 空気より重い軽い?
馬鹿な私には解らない。
いや、もしかして異臭は上から発生してるのか?

てっきり店内からと勝手に思っていたから、上からなんて想像もしなかった。
上を懐中電灯で照らしながら見てみる。
蛍光灯が3本、煙感知器、ガス感知器、スプリンクラ、排煙口……
ん?
あれは確か……そうだ、点検口だ。
50cmぐらいの正方形。
まじまじ見るのも初めてだ。
指が1本通すぐらいの穴がある。
そこから開けられるのか?
背伸びをしても届きそうもない。
いや、届いたとしても開けたくない。
この時なぜか無性に怖くなった。
あの点検口の中には絶対オカルト要素が詰まっている。
理由は?わからない。
でも無性に怖い。

とりあえず残りのルートを巡回し、センターに戻った。
もちろん巡回中も怖かった。
センターについても、1人でいることが怖かった。
センターに置いてある脚立を見ながら、行くべきがどうか考えた。
やめよう。
とりあえずモニター監視で何か異変があれば……成る程。
さっき録画機能で気になっていた事が今解った。
共用廊下の所だけ監視カメラがついてないんだ。
今日はトイレすら行けなさそうだ。

出来れば夜勤の報告書が見たいと思い漁っていると、3件の報告書が出て来た。
ここのビルが出来てから2年弱、意外にトラブルは少ないものなんだなと感心しながら目を通すと1件目はエレベーターのトラブルによるもの。
そして2件目を見ると

『巡回中に異臭あり』

嫌な汗がでてきた。
3件目を見てみる。

『巡回中に異臭あり』

私の心臓の音が大きく聞こえる。

どういことだ?
そうだ
場所は?
『7階共用廊下』
なんなんだこのビルは。

過去2年間で異臭報告が私のを含め3件。
しかもすべてあの『7階共用廊下』
おかしいよな。
そもそも何故、共用廊下に監視カメラが付いてないのだろう?
必要ないのだろうか?
一瞬、サボってもわからないだろうと思った。
わからない?
わからなくしている?
『何か』を?
そんな言葉が頭を過ぎる。
好意的に外したのだろうか?
でもそんなこと勝手には出来ないと思うしな。
もし好意的にその『何か』を隠していたとしたら一体誰が? 何の為に?
駄目だ、わからない。
というか非現実的だよな。
まさかね。いや大丈夫。
わけがわからなくなった。

気持ちを落ち着かせ、もう一度2件の報告書を見直してみる。

2007年5月14日
報告者 白田警備員

2008年4月29日
報告者 岩山警備員

もちろん二人とも知らない。
おそらく私の前にいた常駐警備員だろう。
この二枚の報告書が鍵を握っているのだろうか。
でも何か違和感を感じる。
報告内容とはまた別に、もっと基本的というか。
駄目だ……わからない……
全く頭が働かない。

時計を見ると朝5時を回っていた。
もう、考えるのはやめよう。
そのまま私はウトウト寝てしまった。
常に朝8時半にセットされている携帯アラームで起こされた。

一瞬どこにいるか解らない錯覚が3秒ほど経ち勤務中であること思い出す。
そろそろ来る頃か……
日勤は隊長、副隊長が2人で勤務している。
誰かが休みの時は補勤の警備員がくる。
常にこのローテーション。

今日は谷隊長と葛西隊長か。
異臭の話しをどう切り出そうか。
いや切り出すも何も、報告するのが義務だ。
普通にやればいいんだ。
勝手に自分の想像、憶測はナンセンスだ。
葛西副隊長がきた。
「うぃーっす」
「おはようございます」
「夜勤はまったり満喫できたかい?」
「それが、ちょっとありまして……」
「おっ!? とうとう何かあったか!? 何? 何?」
やけに嬉しそうだな……
「谷さんが来てから話します」
「だね」
谷隊長が来た。
「おはよう」
「おはようございます」
「おはようです」
「では引き継ぎはありますか?」
「はい 実は昨日巡回中に異臭がありまして……」
変な沈黙が流れる。
「どこで?」
「7階です」
「7階のどこ?」
「共用廊下です」
また沈黙が流れる。
そして今度は葛西さんが話し出す。
「どんな臭いだった?」
「何かが腐ったような臭いでした」
谷隊長は私が書いた報告書を見て黙っている。
書き方が悪かったのだろうか?
その沈黙がたまらず、私はどうにか間を埋めたかった。
「一応701、702の店内も確認しましたが、702店内の電気が点いていた事意外は異常ありませんでした」
「わかりました 異臭に関しては日勤で対応致します 後はありますか?」
それで終わり?
「いいえ 以上です」
「それでは引き継ぎを終わります お疲れ様でした」
「お疲れ~」
「お疲れ様でした」
なにか変な感じだ。
多弁な葛西さんが全く話さない。
仕事に厳しい谷さんがまるで何も言ってこない。
何時も話す雑談も今日はなかった。
そしてなにより。
私は聞こえてしまった。
帰り際、セキュリティセンターを扉を閉めた時、中から紙の破る音を……。

私は帰りの電車の中で、改めて考えてみた。
明らかにおかしい。
絶対『何か』を隠しているのは確実。
今考えるべき事は『何を』を隠しているのではなく、何故隠しているかだ。
やはり人に言えない事なのだろうか。
もし心霊の類なら笑い話しで済むような事だと思う。
しかし夜勤常駐の私に言わないということは、やはりヤバイ事なのだろう。
で、結局行き着く先は『何を』隠しているかだ。

果たしてどうしたものだろう。
クビ覚悟で点検口を開けてみるか。
でも、こんなオイシイ仕事をなくすのは、ちょっとな。
……そうだよ。オイシイ仕事なんだよ。
では何故、以前勤務していた2人の警備員は辞めたのだろう。
見てはいけないものを見たから。
いや、やはり非現実的だな。
少なくとも自分の目で確認するまでは。
一先ず、また明日考えよう。いや、今日の夜か。

その日20時30分。
ビルの前にいる私は少し躊躇するもある『一つの決心』をしてセキュリティセンターに向かった。
セキュリティセンターの扉がいつもより重く感じた。
「お疲れ様です」
「はい 疲れ様」
「うぃーっす」
「では引き継ぎをします 昨日の異臭の件なんですが……」
「はい……」
「空調フィルターの交換がされていなかったということでした」
「えっ?」
「何? 納得いかない?」
「あ いや。てっきり……」
「てっきり?」
「腐ったような臭いだったもので、テナントが原因かと思いまして」
もちろん嘘をついた。
点検口からとは言える雰囲気ではなかった。
「まぁ現に臭いもなくなったし、解決ということで。後はいつも通りお願いしますね」
「了解しました。お疲れ様でした」
「はい。お疲れ様」
「お疲れ~」
葛西さんは相変わらず無口か……
2人が帰った事を確認して、昨日私が書いた報告書を確かめる。
やっぱり……書き直されていた。
おそらく、今日の朝、帰り際にあの紙を破く音は、私の報告書を破いた音だろう。
過去の白田警備員、岩山警備員、そして私の報告書3枚を見比べる。
なるほど、昨日、2人の報告書で違和感を感じた原因はこれだったのだ。
全て同一人物の文字。
そう谷隊長の文字だ。

少し整理してみよう。

・7階共用廊下の異臭
・7階共用廊下だけ監視カメラがついていない
・書き直された報告書
・谷隊長、葛西副隊長の異臭に対する反応
・白田警備員、岩山警備員の辞めた理由

すべて考え過ぎと言えばそうなのかもしれない。
でも私は決めた。
今日の巡回で点検口の中を確かめてやると。

私はセキュリティセンターにある脚立を眺めながら悩んでいた。
一つ問題点があるな……
いくら7階共用廊下に監視カメラがないといってもそこまでたどり着くまでに数台の監視カメラがある。
脚立を持って巡回すると確実に谷隊長につっこまれるよな……
まぁその時はその時だ。
その時、ふと思った。
私はずっとオカルト的な事を想像していたが、まさか事件的な事ではないよな……
例えば……死体……
いやいやいや、それこそ突飛な考え方だな。
第一あんな所に死体なんて入るかのか?
いや仮に入ったとしても、もっとマシな場所に隠すだろう。
キリがないな。
巡回までもう少しだ。

巡回の時間がきた。
懐中電灯、脚立を持っていつもと同じルートから巡回を始めた。
何事もなく7階まで来た。
軽く深呼吸をしてから扉を開ける。
昨日の臭いが嘘のようになくなっていた。
それがまた妙に怖かった。
脚立を点検口の下に置き、脚立の上に上る。
何があっても冷静に自分自身に言い聞かせて点検口を開ける。
開けた瞬間、配線等が見え、昨日の異臭が微かにした。
懐中電灯を照らしながら中を覗く。
なんだこれ……
水?
何故か濡れている。
そして疎らに向こうまで続いている。
まるで何かを引きずったように。
中に入る勇気はない。
というより、もう戻りたいという気持ちで一杯だ。
そう思っているのもつかの間、くしゃくしゃに丸めた紙屑があるのが見えた。
なんだ?
ギリギリ手が届いたので、取って中を見てみた。
紙には
『天気が悪いから墜ちた』
少しあいて
『鼻・臓・末・奉・漢』
『だからあげる』
そして次の瞬間
奥から
『ドルン……』
ヤバい。
なにかわからないけど。
ヤバいヤバいヤバい。
私は無我夢中で逃げていた。
なんだよあの紙は。そしてあの音。
エレベーターがあるのに気が動転して階段で下りる。
いや今思えば階段下りて正解だったかもしれない。
あんなのを見て密室でじっとしているの方が私には無理だ。
汗だくでセキュリティセンターまでたどり着く。
センターの中に入っても私の心臓は早いままだ。
どうしよう……
まずそんな言葉が頭を過ぎる。
もう『あれ』がなんだっていい。
そもそも私の解る範囲の『物』ではない。
やっぱり開けるべきではなかった。
知らない方がよかった。
私は朝まで震えたままだった。

すみません。
この後は簡単に書かせて頂きます。
まず、あの点検口を覗いた日の朝は、谷隊長と補勤の松田警備員が勤務でした。
点検口を覗いた事は勿論、中の事は誰にも話しませんでした。
ただ松田警備員には以前いた白田警備員、岩山警備員の事を聞いた所、わからないと言っておりました。
私はこの人も何か知っているのだと思います。
そしてこれは最近わかったことなのですが白田警備員はいきなり来なくなったみたいです。
会社の人にも聞いたのですが行方不明らしいです。
58歳の方だとお聞きしました。
そして岩山警備員ですが警備員自体は辞めているのですが、あるツテで今度会う約束を致しました。

あの次の日に谷隊長に言われた言葉がは
「あまり勝手なことしちゃだめだよ」
でした。
今現在は異臭もなく巡回もスムーズに行っております。
他の警備員とも普通に接しております。
一度は辞めよとまで思いましたが、もう少し続けたいと思います。
また何かありました報告致します。
勿論、今度は短時間で。

もしこれを見て何か解る方がいれば、小さな事でもいいですので教えて下さい。
長くなりましたが、支援してくれた方、お叱りの言葉をくれた方、こんな駄文に付き合ってくれた方、本当にありがとうございました。

77 本当にあった怖い名無し 2009/06/05(金) 03:47:56 ID:F5YQsAsWO
467 落警備員 ◆dC60Rut3nc 2009/06/08(月) 03:20:08 ID:YNneGqIBO

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  • 名無しさん

    科学的な考察をするならば、
    >>何かが腐ったような臭いのようだ。
    と『卵の』という枕詞が無い事、
    ガス検知器(おそらくプロパンか都市ガスの)が反応しない事と、
    空気より軽いとするならば(気流の関係もあるので定かではない)
    アンモニアが流れている可能性があります。
    アンモニアならば非常に強い毒性を持つ可燃性のガス(爆発もする)なので危険です。
    水にはよく溶けますが。
    ただタンパク質が腐った時には他のアミンや硫化物も発生しますし、
    アンモニアのボンベは一般のビルでは使わないと思うんですよねー。

  • 名無しさん

    あまりの読みにくさに怖くなった

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