運送会社の倉庫

もう10年以上前の、大学時代のこと。 実家の近所にある小さい運送会社で、荷分けやトラック助手のバイトをしていた。 現場を仕切っていたのは、社長の息子で、2つ年上の若旦那。 んで、バイト仲間に、同じく大学生のAくんがいた。 Aくんは自他共に認めるアホキャラだったが、明るくて元気で、同僚としてはすごくイイ奴だった。 会社は町外れの国道沿いにあったけど、隣町の商店街の近くにも倉庫があった。 倉庫といっても普通の二階建ての民家。 一階が広い土間になってて、何年か前までそこで商売をしていたらしい。 が、借金とかで店... 続きを読む

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手を握る

私がまだ看護短大に通ってた頃の話を投下。 初投稿で乱文のうえ、怖くないかもしれないけど勘弁して下さい。 看護学生って看護助手として夜勤のアルバイトをする場合があるのね。 私は家庭の事情から親から仕送りをしてもらえる状況ではなくて、学費は奨学金でどうにかなったものの、生活費を稼がなくちゃならなくて夜勤のバイトの募集があった時、、真っ先に応募したんだ。 実習で行ってる病院だったこともあって、夜勤といっても実習の延長みたいな感じで深夜勤務の看護士さんと一緒にマターリ仕事してた。 ちょうど学校の実習は外科病棟の実... 続きを読む

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幽霊会社

昔付き合ってた彼女の影響で、視界の端っこのほうに本来見えてはいけない人たちが見えるようになってしまった。 最初の頃は錯覚と思い込んでいたが、地元の飲み屋に行った時にトイレの前に体育座りをしている女の子を 「あの子寂しそうなんだけど」 とリスカ痕のある娘に話したところ 「あなたも見えるんだ」 と言われたことにより「見える」ことを認識し現在に至る。 以前このスレに書き込んだことがあるのを思い出し、今回もカキコしてみようと思う。 つい先日、盆前の出来事です。 会社内での出来事……。 私の任されている課は工事やメ... 続きを読む

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地下鉄のエスカレーター

とある、ヨーロッパの国に留学してた時の話を。 まぁ言葉もままなら無い頃、よく日本人の友達を家に呼んで飲んでたんだが。 俺の家は屋根裏で、大き目の丸窓から地下鉄の出口が見える。 エスカレーターだけでモロに出口専用なのだが、怖いのは、たまに夜中過ぎに意味もなく動き始めること。 夜中なもんだから車どおりもなく、音が良く響いて「ブーン」ってなるんだが、これが怖い。 たまに丸窓から覗いて確かめるんだが、これが誰もいない。 まぁそんなことがたまに起こる程度だった。 ところがある週末、いつものように友達を呼んで飲もうと... 続きを読む

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百鬼夜行の足音

多少、文章がおかしいかもしれないけど、思い出しながら書くんで許してくれ。 三年ほど前の実話。 うちの父方の実家は田舎の旧家なんだけども、特に怪しいものはなかったわけ。 いや、都会には無いような神棚とかはあるけど、別に珍しくもなんとも無い物だしね。 俺も幼少の頃からよく行っていて、普段は触れられない自然に大はしゃぎしてた。 都会にはクマゼミ?が多いんだけど(ていうかこれしかいねーw)田舎ではレアで、現地の子供とかに「めずらしくもねーよ」なんて講釈たれてた記憶がある。 最後はそんなやつらに混ざって真っ黒になっ... 続きを読む

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