小学校の6年生のときの話。 うちの地方では小正月の1月15日に近い土曜日の夕方に、『だんだら焼き』というのをやる。 他のとこでは『どんど焼き』と言うことが多いだろうけど、それのなまった形だと思う。 青竹と藁を組んだやぐらを燃やして、そこで注連飾りや古くなった御札類を焼く。 当時俺は書道の塾に行ってて、そこの生徒達は正月の4日に強制的に書き初めをさせられ、新しい年の目標を書いたのを焼くことになってた。 だんだら焼きは地区ごとに町の4ヶ所でやるんだけど、書道塾の仲間は違う地区のやつでも、本町の神社前でやるメイ... 続きを読む
ダビオ
マンションを探していた時に、6年前に首吊りがあった物件がありました。 住人の男性が家族が留守中にクローゼットで首をつって亡くなって、夕方戻った家族に発見されたそうです。 その後も、ご家族が住んでいましたが、奥様が田舎に引っ込むのを機に手放すことになったそうです。 過去にそういう痛ましい事があったということは告知義務があるから不動産屋さんは必ず言わなくてはいけないそうです。 もちろん価格はかなり安くなっていましたが、なかなか買い手も借り手もつかず空き部屋のまま長いそうで、勧められるまま不動産屋さんと一緒に見... 続きを読む
山は光る
生まれてずっと育った場所があってさ、まぁ田舎のテンプレと言うか、山川海のぼくの夏休みみたいなね。 昔話や土地神様みたいな話ってのも特にない所でさ、あるとすれば、どこのどこのお坊さんがここを本山にお寺開いて~。 まぁ古い寺がある所はどこもそんなもんだろう。 その山ってのが先祖代々うちの持ち物なんだが、うちが開祖の子孫……てわけでもなく、まぁ持ってるとは言え全体ってわけでもないしねw 山の中にある御堂はお寺さんのものだし、春の山開きの日に参拝はするくらいだ。 よくある○○様の怒りが、なんて話もないし、祭りもす... 続きを読む
連続する夢
中学の自習時間に先生がしてくれた実体験談?です。 先生から聞いただけの話だけど、臨場感を出すため語り手を先生(俺)として書きました。 十年くらい前、俺がまだ大学生だった時の話。 同じサークルでよくつるんでた友達が二人いた。名前はKとH。 俺とHは学生寮に住んでいて、Kだけが安アパートで独り暮らしだった。 どいつも親は別に金持ちじゃないから仕送りも衣食住でかつかつ程度だったし、大学は最後の自由時間って感じで、講義もそこそこにバイトしては遊ぶ毎日だったよ。 彼女もいない野郎三人。 つるんでゲーセンやカラオケ行... 続きを読む
敷延物件
自覚している限り、霊能力はゼロに等しいと思っている私が先日体験した話です。 少し状況を整理したいので前置きが長くなってしまいますがお許しください。 私は埼玉県の不動産屋で働いています。 取り扱っているのは売買の仲介であり、広告媒体等に掲載する為に物件を調査し、現地写真を撮影しに行くのも仕事の一環になっています。 とあるデベロッパーが新築分譲した全20棟の大きな現場があるのですが、この現場が今回体験したお話の舞台となります。 現場の配置は下記のようなかたちになります。 (行間等がずれて見づらくなってしまった... 続きを読む
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