20歳ちょっとだったか、まだ実家でぷーたろーやってた時。 ウチは物凄い田舎で、家のすぐ傍が森とか山みたいな所だったのよ。 そんで何もやる事ないし、家にいたら親がグチグチうるせぇから、そういう場所をうろついてた。 その時期何かもう何もやる気なくて、どーでもいーやーって感じで、山道登りながら自分の事を考えてたら、いつの間にかいつも歩いてる山道から逸れて、道無き森を彷徨ってた。 今のオレなら絶対取り乱してたけど、その時は別に死んでもいいやって気分。 しばらくふらふらしてると、何か細い道っぽい所に出て、藁のテント... 続きを読む
自己想念憑き
先日、実家に呼ばれた。 理由もわからずに 「みんなの予定が合う日はそこ位しか無いから、とにかく来て!」 と。 訳も判らず実家に帰ると、親戚連中も集まっていた。 その時点でお盆や正月でも無いし、何だこりゃ? という印象だった。 けど、従兄弟が妙に神妙に申し訳なさそうにしているのが気になっていた。 従兄弟とは子供の頃は何度も遊びに来ていたし、インテリ系ではあるものの、そんなにかしこまった態度で居るのに違和感を感じていた。 親戚連中と話していると、親父が 「もうすぐ神職さんが来るらしい」 とか何とか言い始めた。... 続きを読む
花回り
もうそろそろ地元では祭りの準備が始まる頃なんだが…… この祭りの準備で1度だけ不可解な体験をしたので書いてみる。 5年くらい前の話だ。 うちの地元の祭りは青年団が主体となって行われる。 祭りの準備の中には花回りというのが含まれているんだ。 花回りというのは簡単に言うと寄付金集め。 近所の企業さんを回って寄付金を募るんだ。 うちの村は過疎化で青年団も人が少なく、その上花回りはやりたがる人が少ない。 その日も3人くらいしか集まらなかった。 普通は2~3人くらいでまとまって回るんだが、人手が足りず1人ずつ別れて... 続きを読む
釣り分けおじさん
オレが釣りを始めた頃の話。 オレの祖母は離島出身で、夏休みは毎年その島に遊びに行ってた。 その島でオレは、祖母の弟っていうおじさんから釣りを習った。 幼稚園生になったかならないかの頃だから、複雑な仕掛けはムリ。 オレンジ色のでかいプラスチックの浮子つけて五目釣りだ。 どこまでも海の底が透き通って見える海に仕掛けを投げこむと、いろんな魚がわらわらと寄ってくるのが見えて、すぐに釣れる。 チョウチョウウオだったり、ニザダイだったり、メジナだったり。 (方言名で書くと島を特定されそうなんで標準和名で……) 夢中に... 続きを読む
着信
男友達(以下A)が体験した話 大学時代の先輩から 「メシ食ってるからお前も来い」 との電話が。 Aが指定された店に行くと、そこには先輩の他に知らない女が居たらしい。 その女をB子とする。 B子は先輩の友達だか知り合いだかで、ギャルっぽい派手な格好で、顔は厚化粧でも誤魔化しきれない残念な感じ。 (浜田ブリトニーっぽいっと言っていた) Aもそんなに興味はなかったので、深くは聞かなかったそうな。 その日は特に何もなく、ご飯を食べたあとすぐに解散。 その次の日の月曜日。 Aが通勤電車に揺られている途中、見知らぬ番... 続きを読む
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