憑き護

流れぶった切って悪いけど俺が子供の頃に体験した話だ。 あれは忘れもしない小学五年の夏休み前のことだ。 古い学校でな、創立88年って位のボロボロの学校だったんだ。 一応、改築やらなんやらで生徒の手の届くような場所はコンクリートで塗り固められていたが天井付近や天井は木造だった。 今思うと変な感じだったよ。 んで、これまた年代物なプールがあるんだが事件はそこで起こった。 いや、もう起こってたんだ。 今思えば始めに起きてたのが、プールで泳いだりなんだりとしていると足を捕まれる人が何人か出たんだ。 まあ怪談の類じゃ... 続きを読む

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カルト宗教の性奴隷

重くて長い話で申し訳ありません。 読みにくいところも多いと思いますが、孤独だった俺の話を暇つぶしに聞いてください。 小学校5年生の時、交通事故で両親を亡くして祖父に引き取られた。 その時から俺の時間は止まってしまったようになって何も考えられなかった。 事故の前のことは何も思い出せなくなり、何もかも楽しくなくなった。 転校した先の小学校でも何もしゃべれず、全く友達もできなかったし友達を作りたいとも思わなかった。 ただ朝になったら学校に行き、自分の席に座って授業にのみ集中し、学校が終わればすぐに家に帰った。 ... 続きを読む

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しっぽ

これは俺の祖父の父(俺にとっては曾じいちゃん?)が体験した話だそうです。 大正時代の話です。大分昔ですね。 曾じいちゃんを仮に「正夫」としときますね。 正夫は狩りが趣味だったそうで、暇さえあれば良く山狩りに行きイノシシや野兎、キジなどを獲っていたそうです。 猟銃の腕も大変な名人だったそうで狩り仲間の間では、ちょっとした有名人だったそうです。 「山」という所は、結構不思議な事が起こる場所でもありますよね。 俺のじいちゃんも正夫から色んな不思議な話を聞いたそうです。 今日はその中でも1番怖かった話をしたいと思... 続きを読む

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牛と1ペンス

公衆衛生誌を読んでいたら天然痘ネタの論文がありました。 天然痘の予防接種、種痘が廃止されてから30年。 ノースリーブからのぞく腕にポッチの見られない方々が増えてきた今、武器として保持されている天然痘に対していかに準備をすべきかということが熱く語られています。 「細菌兵器はビンボ人の核」とはよくいったもので、現在天然痘ウィルスが我が国にばら撒かれたひにゃあ、若年層の七割が死亡するという試算がされています。 種痘といいますと思い浮かぶ名前は、エドワード・ジェンナー(Edward Jenner)。 歴史の教科書... 続きを読む

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ミヤウチ様

別に怖くもないんだが不思議だった話。 うちの家では神様を祭ってあるんだが(別に神社とかではない)そこはちょっとした神棚じゃなくて、8畳の部屋をでかでかと占領する祭壇? なんだ。 小振りな米俵を積んだり、縄張ったり、酒瓶が並んでいたり、なぜかビールとかスナック菓子とか塩が袋ごと置いてあったりする。 なんでもどこかの神社から分けてもらった(神様分けてもらうってどーよ)格の高い神様らしく、うちでは「ミヤウチ様」って呼んでる。 で、むかし小さかった頃、そのミヤウチ様に供えているお菓子を俺は食べちまったんだ。 子供... 続きを読む

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