流れぶった切るけど、思い立ってまとめた話があるんだがいいかい。 昔住んでた某県某町の田舎の近くまで行くことがあって、ついでに寄ってきて懐かしくなったので。 今まで他所で話したことなかったけど、どうもそこは合併してもう町じゃなくなってたのでいいかなと思って。 俺が昔住んでた某県某町の田舎の話。 クソ田舎ってほどでもないけど、中学校と小学校にスクールバスが必須で学区内の小学校の半分が全校生徒50人以下くらいの田舎。 母方のばあさんがそこに住んでて、ばあさんの兄弟が亡くなって土地の権利がばあさんのものになった。... 続きを読む
風習
お盆のしきたり
4年前の盆休みの話なんだけど、怖い体験(自分的に)したので暇な人良かったら聞いて下さい。 うちの家系では(地方では?)基本的にお盆は海や山、どちらも近づいてはいけないという決まりがあり、小さいころからずっと海や山に盆は近づいたことは無かった。 そのことにこだわってたのは祖父や祖母の代の人であり、父や母の世代からはうるさく言われたことは無かった。 けど小4位の時、年寄り世代が盆に山に入った2つ上の先輩をどなり散らし、しばき回してるのを見てから怖くなり、盆の間は親戚の家とお墓参りぐらいしか外に出なかった。 中... 続きを読む
漁師の歌
田舎から上京した友人の話です。その友人の地元は海沿いのさびれた漁師町で、そこに昔から伝わっていて今では口語で歌われている歌があった。 鰯が獲れたら秋刀魚が獲れる秋刀魚が獲れたら鰤が獲れる鰤が獲れたら鰹が獲れる鰹が獲れたら人魚が獲れる人魚が獲れたら子供が獲れる子供が獲れたら肉になり肉になったら鰯が獲れる という、なんだか不思議な歌だった。友人から聞いたときに気になったのは、やはり魚からいきなり人魚や子供に飛躍する点。だが、友人もよく分からないというので「今度帰省したら祖母に聞いてみる」と言って... 続きを読む
髪寄りの法
それじゃ、ここらで祖父の話を投下。 祖父が子供の頃の話。祖父は子供の頃、T県の山深い村落で暮らしていた。村の住人のほとんどが林業を営んでおり、山は彼らの親と同じであった。そんな村にも地主が存在しており、村の外れにある大きな屋敷に住んでいた。地主は林業を営むわけでもなく、毎日をのんびりと暮らしていた。 まさしく牧歌的な暮らしの村であるが、村特有のルールも存在していた。そのルールというのが「毎月3日は髪取り師以外は地主の家に近づいてはならない」「屋敷に来る客人に声をかけてはならない」というものだ... 続きを読む
女殺しの家
父の実家は、絶対に女の子が生まれない家系だったらしい。父の兄弟は全員男ばっかり。父方の従兄弟もオール男。冠婚葬祭はむさい光景だった。しかも嫁は早死にするらしく、父親の兄弟は全員母親が違う。最短で三年、最高でも五年で死んだそうな。 そのせいか婚外子な上、長男の父よりも年上の叔父がいる。従兄弟たちも死別を重ね、五人いる従兄弟の結婚式全部出たら、二桁回数になった。ご近所では「女殺しの家」と呼ばれ、評判最悪。一応、そこそこの名家なはずなのに。元は庄屋だかなんだかの本家直系で、今も地元の議員さんやってた。 ... 続きを読む
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