子供の頃、家に友達がやってきて 「近くの林に探検をしに行こうぜ!」 と言ってきた。 その頃良くテレビとかで、探検物の奴を良くやっていたからそういう遊びが仲間内で流行ってた。 住んでるところがど田舎だったから探検するところは沢山あった。 俺も暇だったし友達と一緒に探検をしに行くことにした。 その林は周りを畑に囲まれた小さい林なんだけど長い年月が経っているせいか、そこだけこんもり盛り上がってる。 まるでちょっとした島。 子供が登るには大変で、何回も滑り落ちながらもなんとか林に登ることが出来た。 その日は暑い日... 続きを読む
山や森にまつわる怪異
... 続きを読む
貰い物の石
山か石スレか迷ったけどこっちに書くわ。 5年くらい前の話。 親友とも言える友人は山登りが趣味で、よく山に登っては頂上付近の写真と頂上付近の石をお土産にくれる。 なるべく綺麗なものを探してるという友人の言葉通りとても綺麗で、インテリアにも最適だった。 自分はその石を棚に並べて、『コンプリートガチャ石編』とかやっていた。 そんな石土産もダブリや山なのか? っていうような標高のものも増えてきたころ、友人が珍しく2個の石をくれた。 真っ黒い石と白っぽい石だった。 友人曰く普通の石だそうだが、なーんか霊感0の俺にも... 続きを読む
山の少年
中学時代、夏休みを利用して、友達と川釣りに行こうって話になりました。 夜中の午前3時頃に集合、市街地からひたすら自転車をこいで約3時間、目的の川に到着しました。 早速皆で思い思いの場所に散って釣り糸を垂れましたが、サッパリ釣れません。 ポイントを変えてみるも、やはり駄目。 なので私は徐々に皆から離れて上流へと移動していきました。 そして、自分が釣れそうだと思うポイントを見つけて釣り糸を垂れていると背後から川原の石を踏む音がしました。 最初は、仲間の誰かがやっぱり釣れなくて移動してきたのかな? 程度に考えて... 続きを読む
ウラヤマのトラウマ
子供の頃、盆になると田舎の婆ちゃん家に帰省するのが楽しみだった。 その理由は婆ちゃん家の裏山には甲虫や鍬形がいっぱいいるからだった。 小5ぐらいの時、婆ちゃん家に行って挨拶もろくにせず裏山直行。 獣道すら無い斜面をよじ登り樹液の付いた木を捜しドンドン奥に進んでいった。 その日の目的はノコギリ鍬形だったんだが、なかなか居なくて、気が付くとかなり山の奥まで入っていた。 振り帰ると、もう自分がどこらへんから上がってきたのかも分からなかったが、まぁ下れば簡単に婆ちゃん家に帰れると安易に思い、さらに奥地に入っていっ... 続きを読む
母を助けたもの
母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母(70代)は東北の田舎の集落の出身で母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、母実家はそこそこ裕福だったため村で唯一の電話がある家だった。 だから誰某さんに電話があると、父親に言われて誰某さんを呼びにいくのが子供たちの役目だった。 ある日、夜遅くに電話があり少し離れたところに住む医師を呼びにいくよう母が言い付かった。 当時はまだ街灯もほとんど無く、母は提灯片手に医師を呼びに行った。 普段知っている道のはずなのに、気付いたら墓場に迷い込んでいた。 当時の墓場は今のように... 続きを読む
最近のコメント