昔々、ある小さな小さな村があった。仮にS村としよう。S村はすぐ近くには山菜がよく取れる山や、魚のよく獲れる綺麗な川があって、住むには不自由しない所だった。そんな生活背景からか、自給で殆どを補える為に、塩や米を買う以外は他所の村との交流がなかったそうだ。 ある日、S村の老人が病で倒れた。高熱と嘔吐、激しい咳という症状の病だ。その村には医者が居なく、村の若者が隣の村まで医者を呼びに行った。医者が着いた時にはもう老人は虫の息で、最後に大きくゴホッと咳をするとそのまま亡くなってしまった。2~3日後、お礼の... 続きを読む
山や森にまつわる怪異
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