私の開かずの間体験談。 私の家は工務店を営んでおり、主にリフォームを中心に仕事をしています。その為、何件か曰く付きの案件に出会ったのですが、その内の一件に、開かずの間を持つ案件がありました。その案件は「築50年超の大きな民家の仏間をリフォームして欲しい」というもので、付き合いのある不動産屋からの依頼でした。 とにかく現場を確認しないと見積書も作れないので、私は不動産屋と一緒に現場調査に赴きました。その仏間には一間物の大きな作り付け仏壇が在り、次の入居者が自分の仏壇を設置出来ない状態で... 続きを読む
家や家系にまつわる怪異
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老看護婦のアドバイス
叔母が癌で入院した祖父(叔母の父)の介護の為に通院してた頃、昭和の昔の話。 祖父の病院は、実家から少し遠い田舎の古い市立病院で、先の短い年寄りが多く入院していた。まるで姥捨て山的な趣きで、毎日間引かれるように年寄りが死に行くようなところだったとか。それでも叔母は家計を支えていた祖母(叔母の母)に代わり、祖父のもとへ足しげく通い、自分を育ててくれた祖父への恩返しのつもりか、懸命に介護した。 病院の治療は祖父の老い先を知ってか、或いは年寄りへは誰でもそうなのか、形だけのもので、治療とは名ばかりの... 続きを読む
娘の描いた絵
もう大分昔の話だが。 まだ小かったうちの娘がね、絵を描いてたのよ。絵書くのが好きだから、別に何でもない事だとその時は思った。そしたら突然「パァン!」と蛍光灯が弾け飛んだ。びっくりして急いで子供を部屋から出したんだが、その絵ってのが何ていうか、幾何学模様や、見た事も無いような漢字を羅列してるものだったんだ。 あまりにも怪しいので神社(この判断は正しかったのかどうかわからんが)にそれを持っていったら、「その子は、とても恐ろしいモノを呼び出そうとしてた」とか何とか言われた。怖くて詳細は聞けなかった... 続きを読む
お地蔵様を作る習わし
母の実家は資産家なんだが、ある言い伝えがあった。 ある男が悪い神様に「金持ちにしてほしい」と毎日毎日お願いした。ある日、その神様が「子供と引き換えにするなら金持ちにしてやる」と答えてくれた。その時結婚すらしていなかった男は二つ返事で引き受けた。その後、男はとんとん拍子に金持ちになった。そして、以前から好意をもっていた女を嫁にもらい、幸せな毎日を送っていた。 ところが、幸せな日々は簡単に崩れさった。最初の子は、目が真っ白な状態で生まれ、数日で死んでしまったのだ。さらに、次の子は頭が無く人間の形... 続きを読む
第4の倉
今、怖くてたまらないから書き込む。 去年の3月、伯母が亡くなり田舎の本家が途絶えた。俺の親父(末弟)が引き継ぐことになり、数百年かけて積りに積もった家財道具やら巻物、古文書を専門業者に引取って貰ったりして、一昨日やっと最後になる4番目の倉の開封することになった。 俺はそこに立ち会ってたんが、伯母の1周忌で来ていた菩提寺の住職(親類)が急に血相を変えて俺と親父に詰め寄り「開けてはならん」と言うんだ。 そうは言っても引き継いだ側としては片付けなきゃいけないし。良く判らない物も多かったので、... 続きを読む
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