第4の倉

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今、怖くてたまらないから書き込む。

去年の3月、伯母が亡くなり田舎の本家が途絶えた。
俺の親父(末弟)が引き継ぐことになり、数百年かけて積りに積もった家財道具やら巻物、古文書を専門業者に引取って貰ったりして、一昨日やっと最後になる4番目の倉の開封することになった。

俺はそこに立ち会ってたんが、伯母の1周忌で来ていた菩提寺の住職(親類)が急に血相を変えて俺と親父に詰め寄り
「開けてはならん」
と言うんだ。

そうは言っても引き継いだ側としては片付けなきゃいけないし。
良く判らない物も多かったので、それを確認して自分の先祖についても知りたかった親父と俺が反発した。
(親父は7人兄弟末っ子で本家の事は殆ど知らなかった)

だが、他の親戚たちは第4の倉だけはダメだと怒り出した。
結局、皆が帰宅する夜半まで親父と我慢した。
でもどうしても中を見たいという思いが強く、昨日の夜10時頃、二人で懐中電灯片手に裏の倉に入ることにした。

親父は自分の一族の事を殆ど知らない。
祖父・祖母とも親父が小さい時に死んでおり、長男とは20近くも年が離れている。
亡くなった兄(伯父・次男)に昔聞いた話では、俺の一族は昔警備役(今の警察?というよりも罪人を監督する=看守?)だったので「色んな処理」をする立場だった、ということくらい。
それ以外何も知らないのが凄く寂しかった。
だから今回、親父は本家を継ぐ立場になったのはチャンスだと思っていたらしい。

それで昨夜、凄い風の吹く真っ暗な中、俺と親父の二人で昼間業者に開けて貰っていた第4の倉に入った。
昼間、遠戚のおっさんはこの倉は60年近く開けてない(祖父・祖母/事故死・以来)と言っていた。
当然凄くカビ臭くて埃まみれで堪らなかった。

倉は土蔵の2階建て。
扉を開けて、向かって右側に木造の梯子があり2階に上がれる。
向かって左側の荷物(編んだカゴとか箪笥)の前には、凄く綺麗な内掛けがあった。
女性の真っ赤な内掛けだったんだけど、それが俺たちが倉に入ってからすぐに倒れてきて俺の左肩に当たった。
その時に左肩を掴まれた感じがして思わず悲鳴を上げてしまった。
すると2階に上がろうとしてた親父が急に口から泡を吹いて、階段から落ちて白目を向いたんだ。

俺もびっくりして取りあえず親父の具合を見たんだが、痙攣しだしたんでヤバいと思って携帯から119した。
だけど山奥なんで到着に4~50分はかかるとの事。
現状を伝え応急処置として倉から出し、母屋の土間に寝かして近所の遠戚のおっさんたちを呼びに言ったらえらい剣幕で怒られた。

村の人たちにも声を掛けろと言われて隣組の家々に順番に説明をしてたら救急車が到着して親父を県立病院に連れてった。
俺もすぐに行こうとしたら遠戚のおっさん達に捕まって、何故・何があった? と質問攻めにあった。
倉の事を正直に話したら、皆が血相を変えてうちの倉に集まって、開いたままの倉を見て皆悲鳴をあげ、それから昼間の住職を呼びに行ったり、何か祭事の手配をとか、大騒ぎになったんだ。

そのあとすぐに住職が来て、開いた倉を見てまた怒鳴られ、内掛けに触れたのか! と聞かれたから、倒れ掛かってきたと正直に話したら更に大騒ぎになった。
遠戚のおっさんに、母屋の裏の封じた井戸から水を汲んでその場で素っ裸にされ頭から何回もかけられ、住職とともに菩提寺に行き、白装束? を着せられ本尊(こくうぞうぼさつ?)の前に正座させられた。
そして親父の容体も判らないまま今朝方まで祈祷? につき合わされた。

その中で遠戚のおっさんに聞いたのが、元々うちの先祖は職務とはいえ室町時代から刑罰を行う役所を任されていたとかで、かなりおかしな事が頻発した、それを封じる為、菩提寺の管理をうちの本家と3軒の分家方が行い弔ってきたという事だった。
うちの第4の倉には特にヤバ目の物をこの数百年封じていたらしい。
それを近年破ったのが俺の祖父で、同じように興味心から勝手に開け倒れたのを祖母が見つけ、病院に連れて行く途中事故で親戚含め4人死亡したと。

特にあの内掛けは何かに入れたりも嫌がり、触れた人間が必ず怪我や死亡等の災厄に見舞われた為、仕舞う事も出来ずそのまま置いてあったと。
住職から内掛けの前にしめ縄があっただろう? と聞かれたが、どうやら中に入った時踏んでしまい、それゆえに倒れてきたのに気付いたんだ。
で、さっき親父の病院に行ってみたら脳内の動脈破裂でNCUとかいうトコに入ってて、おふくろと姉貴が泣きじゃくってるし。

親父は、俺はこれからどうなるのか、突然の事が多すぎてとりあえず今日の昼間に遠戚皆で倉を封じる祭事を行ったが今後については皆何も教えてくれない。
何もかも放って病院に来たが、一旦本家に帰ってそれから自宅に帰って待機してる。
訳が分からない。

読み難いとかすまんです。
とりあえず文章まとめる力が無くって思い出して書いてるんで。
てか、訳わからん。
今までオカルト話は好きでここもたまに見てたけど自分がそうなるとは。

今、親類とかで本家で祭事中です。
俺は親父のそばにいる母親からの連絡待ちと本家(家から車で3~40分だが伯母が死んでから連絡手段が無い)の連絡待ちで自宅待機を言われてます。
8時前に遠戚と住職が来て色々祭事とかしてから自室から絶対に出るなと言われてます。

本当に訳わからん。
今本当に混乱してる。
親父死ぬのか。
姉貴から電話で、親父は緊急手術受け現状は小康状態だけど発生後からの経過で脳死もあるとかもとか。

俺は明日朝まで部屋から一歩も出るなとか言われてるけど、さっきから悪寒が止まらない。
俺の部屋2階なのに窓を押すような音が聞こえる。
部屋の引き戸がガタガタおとするし、怖い何で。
誰かいますか。

>追記

報告です。
心配してくれた方すいません。
親父、今日の夕方死んじゃいました。
さっき一緒に家に帰ってきました。

あれから遠戚の人たちと朝まで過ごし、明けてから親父の病院に行ったんですが手の尽しようが無かったと言われました。
で、心臓の停止までと言われたのですが(自発呼吸は無理)母親、姉と話して呼吸器を外してもらいました。
元々親父が生前にいつも言ってたので(延命措置はしない)。
あっけなく息を引き取りました。

住職やらから自室に閉じ込められた夜に色々教わったのですが、祟りとか分からんし結果親父の死もそんな風に言われるのが我慢も理解もできません。
この何日かでいきなり人生が変わった。

生前親父は一族の事を物凄く調べていました。
「自分のルーツが知りたい」
と口癖のように言ってました。
だから本家を継ぐ決心をしてどうしても我慢出来なかったのかと。

今は何も考えたくない。もういい。
すいません。いつか又落ち着いて理解出来たら来ます。

663 1 2013/03/10(日) 22:59:17.02 ID:5gwv/vq60
最近あった不思議な出来事を書き込むスレ

■参考
弾左衛門 – Wikipedia

人気ブログランキング
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメント

  1. 匿名 より:

    特殊な家柄の、まあなんていうか業のようなことなんだろうから、あきらめるしかないな。

  2. 匿名 より:

    住職や親戚から散々開けるなと言われてたのに本人が頑なに開けたがったんだから仕方ないわな。
    何故ダメなのかまで説明聞いてたら変わってたかもしれんけど…

コメントを残す


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

SNSでもご購読できます。