前に「アメリカの老人」という題で紹介したお話。サラリーマンが出張先のアメリカの田舎町で、文化大革命の途中に生命の危機を感じた中国人一家が国外逃亡した老人の昔話を聞くというストーリーです。 このお話を、文化大革命って何? 日本で昔あったらしい安保闘争みたいなもの? 的な感覚で読むと、途中から始まるカニバリズムの下りから、ただの法螺話じゃないか? と読み進めてしまう可能性があるかなと思います。 しかし実際、文化大革命という名の内乱と飢餓がもたらした今の常識ではとても考えられない事件が、45年前の今日、6月18... 続きを読む
休憩所
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【コラム】紹介しようと思ったもののやめたお話
昨年の6月6日、最初の記事「竹林の小屋」から、明日で1年を迎える本ブログ。 現在約400話ほど紹介しています。 自分の好きな話、気に入った話のみを載せていますが、中には載せようと思ってやめたお話も結構あります。 1年目最後の日、最後の記事。せっかくなので1つだけ紹介します。 * * * * * * * * * * * * * おじいちゃんの短歌 高校の時、大好きなおじいちゃんが亡くなった。 幼い頃からずっと可愛がってくれて、一緒にいてくれたおじいちゃんだった。 足を悪くし中学のころ入院してから数ヶ月、一度... 続きを読む
【コラム】全国の葬儀の風習と葬式まんじゅう
冠婚葬祭はその土地の独特の風習が残りやすいものですね。全国の葬儀の風習・しきたりがまとまっているページがありましたので、いくつかピックアップして紹介します。 ■高知県の葬儀の風習・土葬がかなり多く残されていて、すべて「講組」によって取り仕切られる。・墓穴が掘られると、「おがみ石」と称して、穴の周囲に河原で拾った小石をたくさん積む。・納棺の前の夜、肉親者が「添い寝」をする、また、出棺の際、棺を蹴る、といったしきたりがある。・仏を床にいれたまま、1ヶ所のつり手をはずした「三隅蚊帳」に入れるところもある... 続きを読む
【コラム】クロ宗の原典「鬼無鬼島」を読む
以前書いた「クロ宗」。このお話の恐らくのキッカケと思われる本が1957年(昭和32年)に出版された堀田善衛の『鬼無鬼島』です。というわけで早速読んでみました。旧字体で書かれているために読みづらかったですが、慣れてくると物語にぐんぐん引きこまれます。めちゃくちゃ面白かったです。で、多分今から本気で読もうとする人もいないと思いますので(旧字で大変ですし)、さくっと粗筋を書いておきます。もしどうしても自分で読みたいなら、ここで閉じてください^^; 物語は鬼無鬼島と呼ばれる島が舞台になります。ここには山部... 続きを読む
【コラム】現代の怪談と昔話との奇妙な関係
掲示板に投稿される怖い話を読んでいると、たまに民話との共通点を感じることがあります。掲示板の投稿も民話でしょうけど(笑)、ここでいう民話は昔話と思ってください。 先日載せた「神田の路地裏にて」も民話との共通点を感じて思わずおぉっ! となったお話です。学生時代に恋人と外でエッチする場所求めて路地裏に向かうと(すごいな)、恐ろしいナニカに遭遇して逃亡。その際「髪留め」を落としたことに後で気づき、取りに行くと「髪留め」はボロボロになっていた。ストーリーはこんな感じです。 真っ先に思ったのが、民話で... 続きを読む
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