それじゃ投下。 長い上に、キティな話しで申し訳ないんだけど。 俺が小学校低学年の頃に、近所に不思議なおじさんが住んでた。 その、おじさんの名前は、仮に「田所」さんとしよう。 田所さんは謎の機械(ガラクタ?)を発明する、自称「発明家」。 「一度開くと10分以内に自動的に閉じてしまう傘」 「殺虫剤をより広範囲に噴射するノズル」 「レトルトカレーの袋を自動的に開けてくれるマシーン」 とか、役に立つんだか、よく分からん微妙な物を色々作ってた。 粗大ゴミ回収の日とかは、ゴミの中から使えそうな物を持って帰る。 近所の... 続きを読む
ミミズ
あだ名がミミズという小学校4年になる少年がいた。 あだ名の由来は彼の名前にもあったが性格にも関係していて、引っ込み思案で弱々しい少年だった。 風貌も薄茶色のTシャツの日が多く、目は重々しい二重で少しギョロ目の細顔。 春に転校してきて、早速他の男友達になじられる存在になる。 別に嫌われていたわけではない。 そんな彼を人一倍なじっているのが僕だった。 その頃の僕は、いい意味で素直な性格、悪く考えるとわがままな性格だった。 とりあえず自分が一番という大人になって考えるといやなガキ。 僕のような性格のやつとミミズ... 続きを読む
黒い魚
自分自身の話じゃないけど、釣り仲間であり、尊敬する人生の先輩であるKさんから聞いた話。 Kさんは若い頃、漁業関係の会社を経営してたんだけど、漁にいかせてたトロール船の船長から、突然連絡があったんだって。 聞いてみると、『乗組員であるYが死んだ、異常な死に方だ』との事。 Kさんは何があったかのか聞き、 「とにかく、仲間が死んで混乱する気持ちはわかるが、船長のお前が慌てるな!落ち着いて冷静に!」 と、近くの港に行くように指示し、自身もその港に向かった。 港につくと、そこには安らかに眠るYの遺体があり、船の上の... 続きを読む
開かずの地蔵堂
おまいらネタ仕入れましたよ?とりあえず投下しとく。 この話は嫁友から仕入れたんだ。 話の舞台は長野県と新潟県の県境にある寒村。 その村には『開かずの地蔵堂』なるものがあるらしい。 地蔵堂と言っても、お堂の中にあるのは御地蔵様ではなく『大きな赤い石』らしい。 御地蔵様はお堂の入り口を塞ぐ様に立っているので、 いつの頃から『開かずの地蔵堂』と呼ばれるようになったとか。 お堂の中にある『大きな赤い石』については、ハッキリした記録は無いらしいんだが、村に伝わる伝承だと今から200年以上前に畑の開墾中に土の中から出... 続きを読む
位牌が動く
古いけどニュースネタになったので、知ってる人は知ってるかも。 一人暮らしのおばあさんが、マンションの一室で孤独死した。 死因は、ノイローゼが昂じて、弱った心臓が耐え切れなくなったことによる心臓発作である。 彼女を知る人は、常になにかにひどく怯えた様子だったという。 後に真相が明らかになった。 証言したのは、ごくたまに泊まりに来ていた息子夫婦であった。 信心深いおばあさんは、亡くなった夫の仏壇を部屋に置き、毎朝欠かさず供物、水を捧げていた。 たまたま小用にたったその日の早朝、息子はおばあさんの不審な行動を目... 続きを読む
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