中学一年生の頃、私(女)はいわゆる“ぼっち”という奴だった。 完全に一人というわけではなくて、友達と普通に話したりはするけれど、特定のグループには所属していない準ぼっちの立ち位置。 話しかけられれば話すけど、自分から友達に歩み寄ることはなかった。 ぼっちの人なら分かるかもしれないけど、要は他人に興味がなかったんだよね。 クラスメイトの名前も中々覚えられなくて、友達の噂についていけない。 誰が誰を好きだとか、ふーんそっかって感じで中学に入っていきなり皆がそんな話に夢中になるもんだから話に入る余地がなくなった... 続きを読む
シカトの理由
俺が高校生2年になった時、同じクラスにYという男がいた。 俺とYは気が会う友達でよくつるんでいたが、突然夏辺りを境にYは俺から距離を置くようになった。 話しかけても適当にはぐらかされるしグループ分けの時にも俺を避けるようにしやがる。 別に俺もYもクラス内でも地位が低いとかは無かったので、何が原因かなとは思ったが別に男の尻を追いかける趣味は無いので放っておいた。 その頃から俺は体調不良でよく学校を休むようになった。 あまり長期に休むとクラスの連中に忘れられてしまうので、それでも精一杯出席した。 夏休みが始ま... 続きを読む
階段怪談
突然だが、“階段怪談”って遊び、知ってる人いるか? 検索してヒットしないから、多分俺の町だけの話なんだろうけど、それについての洒落にならん話を一つ。 俺がその遊びを知ったのは小学6年の頃だった。 俺は普段、5年から同じクラスだったABCと男子4人でつるんでいて、クラスでは結構うるさい方だった。 4人とも凝った遊びが好きで、秘密基地作りや、 心霊関連ではコックリさんなんかは序の口、近所の墓地に肝試しに行ったりもしていた。 まあ、普通のゲームとかもしてたけどね。 “階段怪談”の話は何処からともなく広まって、学... 続きを読む
けんけん婆あ
子供の頃、近くの山が遊び場で、毎日のように近所の同世代の友だちと一緒にそこで遊んでた。 この山の通常ルートとは別の、獣道や藪をつっきった先には、謎の廃屋があり、俺たちにしてみれば格好の遊び場だった。 小さな山だったから、俺たちは道のあるとこ無いとこ全て知り尽くしていた。 山はある意味、俺たちがヒエラルキーのトップでいられる独壇場だった。 しかし、俺たちにも天敵がいた。それが”けんけん婆あ”だ。 廃屋に住み着いているらしい年取った浮浪者で、名前の通り片足がなかった。 けんけん婆あは、... 続きを読む
迎えにくる
これは私が小学校5,6年だった時の話です。 実話かどうかは、確認しようがない状態なのでなんとも言えません。 それに、こんなネット上の掲示板に書いていいのかもわかりません。 その当時ビックリマンチョコが流行っていて、よくシールの交換をする仲間内の一人が友人のO君だった。 O君はゲーム機をたくさん持っていて、PCエンジンからツインファミコンまで物凄い数のソフトがあったので、遊ぶ時は大概O君の家に集まった。 O君の家にはおばあちゃんと父親の3人暮らしで、おばあちゃんは常に家にいたのを覚えています。 その日、いつ... 続きを読む
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