学生時代に恐山に行ったときの話をしましょう。 忘れもしない大学2年の夏、ヒマを持て余していたサークル仲間六人でどっか肝試しに行こうかということになりました。 それまでにも夜の火葬場で花火をしたり、幽霊が出ると評判の廃墟で酒盛りをしたりしていた我々。 先輩に 「オイK(私)、青森で一番怖いとこつったらどこよ?」 と聞かれ、とっさに 「恐山じゃないっすかねえ」 と答えてしまいました。 よし、んじゃ今から行くかってことで先輩のワゴンに六人乗り込み、青森県弘前市から恐山へ。 その時すでに二十一時半過ぎだったと記憶... 続きを読む
定食屋のバイト
大学生の頃の話。 俺は下宿近くにある定食屋で出前のアルバイトをしていた。 まあ本業の片手間の出前サービスって感じで、電話応対やルート検索、梱包、配達まで調理以外のをほぼ全てを俺一人でこなすという感じだ。 客の大半は俺と同じように大学近くで下宿する学生なので、1年もバイトをすれば寮の名前や位置は勿論、どんな人が住んでるかってのが大体わかってくる。 その日もいつも通り数件の配達をこなして、そろそろ上がりっていう時に店の電話が鳴った。 以下はその時の会話。 「毎度ありがとうございます、○○(定食屋の名前)です」... 続きを読む
タイでの出来事
妻の実家があるタイの東北部、イサーン地方。ここはのどかな田園風景がどこまでも続く平和な地方都市で、良く言えばのんびりとくつろげる田舎町。悪く言えば田んぼと畑しかない退屈な農村でもある。 そんな田舎町で今から約20数年前に一つの忌まわしい事件が発生した。乳幼児を連れた若い夫婦が農作業の為に畑へ行き、近くの木に吊るしたハンモックに子供を寝かしつけておいた。だがしばらくして様子を見に行くと、そこで寝ているはずの子供が忽然と姿を消していたのだ。慌てて付近を探し回ったものの、乳幼児が一人で移動できると思われ... 続きを読む
友人とメモリカード
去年の4月、学生時代の友人が私のところへ遊びに来ることになりました。 彼は東京に就職して現在も独身、私は前年に結婚して夫婦で京都のマンションに住んでいました。 その日はたまたま家に私だけしかおらず、彼はうちを宿にするつもりでした。 待ち合わせ場所に彼が来ました。 コーヒーを飲みながら近況を話すうちに、ふと学生時代のことに話が及びました。 数年前まで京都の大学へ通っていた私たちでしたが、学生の間、彼は御所へ一度も行ったことが無かったそうです。 御所は待ち合わせ場所から近かったので、それなら一... 続きを読む
寿命が分かる吊り橋
もう卒業して3年くらい経つけど、学生時代の話。 自称霊感がある先輩ってのがいて、同じサークルなのでたまに飲みに行っていた。 サークルは新聞部w ある時、四国のとある吊り橋を見に行きたいって先輩が言い出した。 どうやらいつもは他の友達といろいろ旅行しているらしいが今回はあいにく断られまくったらしく、なんか最後に俺のところに話が回って来たみたい(苦笑 吊り橋そばに売店? っぽいお店があったがえらくくたびれていて、店は閉まっていた。 それじゃ、そろそろ吊り橋渡るかな? って感じの時に先輩... 続きを読む
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