風習

猪殺し

ばあちゃんちが西日本の日本海側近くの山村集落にあるんだが、15歳の時によくわからん儀式みたいなのをやらされたな。 田舎の山全体が墓っていう墓地の作りわかるかな。うちの家が頂上だから本家なんだろうね。山の麓に地蔵が並んでて、うちの墓までの道の途中で分家の墓が枝分かれして点在してる。 ばあちゃんちのすぐ上に神社があって、雷で倒れたらしい巨木の残骸があるんだ。残骸っていっても、直径二メートルぐらいの切り株の外側だけ残っている感じ。中は空洞で巨木の枠組みだけがあって、普段は鎖で囲ってある。 1... 続きを読む

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オエビスサン

私の父方の祖父は今年で齢90近くになるが、今でも現役の漁師だ。年一度、盆に九州の祖父の家に遊びに行った時は、祖父と一緒に沖に出て釣りをするのが今でも恒例になっている。 私が小学5年の夏休みに、初めて祖父の家に遊びに行った時のこと。釣りをしようと祖父の舟で、二人だけで朝方の5時に港を出て、とっておきの漁場に向かう。数十分して漁場に着いたので舟のイカリを降ろし、仕掛けを作って海に竿をおろす。 早起きしたせいかうつらうつらと眠たくなってきた私は、祖父に「何か面白い話しをしてくれない?」とお願いした... 続きを読む

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16歳になると

15年ぐらい前にNHKで見たレポートで、瀬戸内海のとある島ではいまだにある風習が続いていて、それはその島の子供が16歳になると、絶対にセックスをしなくてはならないものでした。 ルールはこう。その祭りは一定期間内に行われるもので、祭りになると男・女それぞれ3~4人同士でとある家に集まり、3日ぐらい共同生活を続けます。そこで気の合う同士で事を行うのですが、選択権があるのは男子だけで、指名を受けた女子には拒否権がありません。可愛い1番人気の子には、当然、バッティングもあり得るのですが、そうなると親同士の... 続きを読む

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補陀落渡海

南海の最果てに常世の国を求めて……補陀落渡海(ふだらくとかい) 微妙にスレチだが、ニライカナイつながりで取り上げておきたい。奇習……というと、当時の人の切実な願いを愚弄することになるので、オドロオドロしく語るつもりはない。 和歌山県那智勝浦に補陀洛山寺という天台宗の寺がある。補陀落渡海の発祥の地とされた根本道場だ。紀伊山地の霊場の1つとして世界遺産に登録されている。 補陀落渡海とは、南海のかなたには補陀落浄土(常世の国・あるいはニライカナイを指したのであろう)があるとされ、平安から江戸... 続きを読む

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【コラム】両墓制の残る島「佐柳島」探訪

告知用のtwitterではリアルタイムでつぶやいていましたが、先週の三連休に香川県の佐柳島に行ってきました。瀬戸内海に浮かぶ離島で、少林寺拳法の総本山がある多度津町の多度津港からフェリーに約1時間揺られながら向かうことになります。実は私はこの島は2度目の訪問でして、1度目は3年前に訪れてます。その時はお盆できっとお参りに来る人もいるはず、と期待していったのですがお一人だけ島外の方がお参りに来ていただけで、あまり詳しい話が聞けなかったんです。なので、今回はお彼岸にぶつけて行ってみたわけです。 ▼3年... 続きを読む

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