もう十数年前、大学生だった私は、部活の夏合宿(と言う名目の旅行)に出かけ、その帰り、大学の合宿施設の近くに実家のある先輩に誘われて、地元の花火大会を見学していた。 花火大会の後、会場近くの河原で買い込んだ花火を楽しみ、そのまま先輩の車に同乗させてもらい、東京に帰ることになった。 河原で花火を楽しみ、しばらく休んだ後の出発だったので、時間は12時を過ぎて、1時になろうとしていた。 今から考えれば危険極まりないが、若さゆえか誰もそんなことを気にしていなかった。 「先輩、運転疲れたら言ってください、俺ら変わりま... 続きを読む
幽霊や怨霊にまつわる怪異
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スケトメの木
私の大学の授業で、各自の地元にまつわる民話や伝承を調べるという課題が出されました。 そのとき友人が、レポートには書けなかった不思議な体験を教えてくれました。 以下、友人の語りです。 私の住む町は、そんなに田舎でもないんだけど一応山がある。 で、その山の中腹あたりには、注連縄が張られた大きな木がある。 それは通称『スケトメの木』と呼ばれていて、なんでも昔、この町に駆け落ちしてきた男女が、そこで自害したとかの云われがあった。 他にめぼしい物件もなかったので、私はレポートのテーマをこの『スケトメの木』に決めて、... 続きを読む
姉の相談
※なんか笑える霊体験の投稿より 最近家をでた姉さんからメールが来ました。 霊で悩んでいるそうです。 姉『オカルトに詳しい弟ちゃんに相談があるのです』 俺『なんでしょうか?』 ※何故かうちでは、家族間でのメールは一文ずつという家訓があります。 姉『最近姉さんの部屋に幽霊が出て困ってます』 俺『それは困りましたね、盛り塩などが効果的です』 姉『どうなるのですか?』 俺『出なくなります』 姉『それは困ります』 俺『なぜですか』 姉『彼が雅治に似たなかなか良い男だからです』 俺『福山も姉さんに呼び捨てされるいわれ... 続きを読む
いっちゃん
妹のこと。 妹が5歳、自分が7歳のとき、伯父が遊びにきた。 伯父をみるなり妹は 「がしゃーんがしゃーん、イタイイタイの伯父さん」 と言いだした。 伯父も両親も俺も( ゚д゚)ポカーン。 そして伯父の右手をつかんで 「あれぇ? お指あるね」 とも。 伯父が工場の機械に挟まれて、右手の指二本切断したのは、その翌月だった。 こういうのは妹には珍しいことじゃなく、 近所の寝たきりのお爺さんが死ぬ数日前も母に、 「○○のお爺ちゃん(寝たきりの人)のお葬式で、ママが黒い服着るのをみたよ。途中で雨ふってきて濡れちゃっ... 続きを読む
七五三
昔のことなので曖昧なとこも多いけど投下。 こんなことを自分で言うのは何なのだが、私は小さい頃けっこう可愛かった。 今はどうかってのは、喪女だということでお察しください。 でも、小さい時の写真を見れば、髪も肩でまっすぐに切りそろえてたから、着物着たらマジ市松人形。 が、そのせいで怖い目にあったことがある。 先に言っとくと、変なオッサンに追いかけられたとかじゃない。 時期は七歳の時、場所は祖父母の家。 七五三に行く少し前で、七五三のお参りに来ていく着物を祖母に着せてもらう練習かなんかだったと思う。 ともかく本... 続きを読む
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