先日、実家に呼ばれた。 理由もわからずに 「みんなの予定が合う日はそこ位しか無いから、とにかく来て!」 と。 訳も判らず実家に帰ると、親戚連中も集まっていた。 その時点でお盆や正月でも無いし、何だこりゃ? という印象だった。 けど、従兄弟が妙に神妙に申し訳なさそうにしているのが気になっていた。 従兄弟とは子供の頃は何度も遊びに来ていたし、インテリ系ではあるものの、そんなにかしこまった態度で居るのに違和感を感じていた。 親戚連中と話していると、親父が 「もうすぐ神職さんが来るらしい」 とか何とか言い始めた。... 続きを読む
幽霊や怨霊にまつわる怪異
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花回り
もうそろそろ地元では祭りの準備が始まる頃なんだが…… この祭りの準備で1度だけ不可解な体験をしたので書いてみる。 5年くらい前の話だ。 うちの地元の祭りは青年団が主体となって行われる。 祭りの準備の中には花回りというのが含まれているんだ。 花回りというのは簡単に言うと寄付金集め。 近所の企業さんを回って寄付金を募るんだ。 うちの村は過疎化で青年団も人が少なく、その上花回りはやりたがる人が少ない。 その日も3人くらいしか集まらなかった。 普通は2~3人くらいでまとまって回るんだが、人手が足りず1人ずつ別れて... 続きを読む
父と肝試し
小学2年ぐらいだった頃なんだが、幽霊とか妖怪が怖くて怖くて仕方ない子だったんだ。 ホラー映画なんか見たら1週間ぐらい一人でトイレに行けなくなるレベルwwww そんな俺を見かねて父親が、お墓に肝試しに連れて行ったんだ。 ラジオが付属されている懐中電灯一つ持って、山裾にある墓地まで歩いて行った。 墓場入り口に着いたら、父親がいきなり墓場に向かって急に走って行った。 古い墓場で奥の方には昔ご遺体を焼却していた場所があり、その横には休憩所? みたいなのがあってベンチがある。 そこに父親が居るだろうと思い、一人でそ... 続きを読む
羊が来た
小学生の頃の冬の話。 母親は台所で料理してて、俺はテレビを見てた。 インターホンが鳴って、母親が出た。 どうやら父親がいつもより早く帰ってきたらしい。 手が離せないからと言われ、俺は玄関の鍵を開けに向かった。 廊下の奥からドアを叩く音と 「寒いー早く開けてくれー」 という父親の声が聞こえた。 小走りで廊下を駆けて、玄関を開けた。 父親の顔をした羊が俺の目の前にいた。 ドアを閉め一目散に逃げたが、母親は父親が帰ってきたと思っているので、なかなかリビングに来ない父を迎えに玄関へ行った。 鍵が開いているのに開け... 続きを読む
落とし穴
一昨日、俺の祖父さんの家に行ったときに聞いた話。 俺の祖父さんが子供の頃は地方の田舎、それも結構山奥に住んでいたらしいんだけど、その頃にそこの子供達の間では、落とし穴作って友達とか近所の大人を落とす悪戯が流行っていたらしい。 その当時、遊び道具も手に入りづらい状況だったからか、大人たちが自分たちが昔遊んだ落とし穴作りを教えたという。 比較的柔らかい地層だったのか、山道とかでも大きめのスコップがあれば、子供でも根っこに当たりさえしなければ随分と深く掘れたらしい。 大人の膝辺りまでの穴も掘れば、一日がかりで腰... 続きを読む
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