以前、伯母が京丹波に住んでた時の話。 俺の母親の年の離れてた姉で、子供がいなかったのもあって、半分孫みたいに可愛がってもらった伯母なんで、孝行せんといかんと思ってたんで、そんなに面倒がらずに行ってた。 まあだいたいは何か持っていく物があったり、伯母の体調が悪かったり、何か用事があるときなんだが。 母も一緒に乗ってたこともあったが、仕事もあるし、なかなか俺の予定と合わなかったりして、大抵一人ドライブだった。 こちらは大阪北部、京丹波までは一旦京都に出て縦貫道に乗り換えるとずっと高速で行けるんだけど、ぐるっと... 続きを読む
幽霊や怨霊にまつわる怪異
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長崎平和公園
長崎市内にある大学に通っていたんだけど、大学4年の夏にサークルの飲み会で、二次会のカラオケを終えて歩いて帰っていた。 路面電車は深夜になると本数が減るし途中までとかになるし、タクシーはつかまらないから歩くしかなかった。 夜の平和公園は心霊スポットって言われてて、正直横を通りたくなかったんだけど、通らないと帰れないから仕方なかった。 で、横歩いていると公園の方から人の気配がして、もしやカップル!?と思ってそっち見たら、人の形した真っ黒い影みたいなのがいた。 何でか目だけは生々しくて目が合ってしまった。 怖く... 続きを読む
エアー猫
二年前に体験した、怖くないけど不思議な話です。 私は事務職で殆ど椅子に座って仕事をしているのですが、座っているとつい足を組んでしまう癖があります。 ある時、いつものように足を組むと、何かがちょいちょいと爪先に触れました。 私は何故か何の迷いもなくそれを猫だと思い、爪先をブラブラさせて構ってみました。 するとその何かはテシテシと遊んできたので、微笑ましく思いながら暫く爪先を揺らしていました。 勿論会社に猫が居るはずもなく、後で机の下を覗いてみてもコードなど足に触れそうなものは何もありません。 でも別段怖いわ... 続きを読む
山本家
今から15年ぐらい前の話。 ある朝出勤していつも通り朝の準備をしていると、いつもはうるさいぐらいに元気な後輩A子がやけにおとなしい。 「どうしたの? なんか元気ないね」 と声をかけると、A子は昨夜友達とドライブがてらお化け屋敷に行ったのだと話し出した。 以下はその内容だが、私が今まで聞いたどんな怖い話よりも怖くて、未だに忘れられない。 A子は昨夜、友達数人と車で市外の有名なお化け屋敷、山本邸に行った。 山本邸の中を見てまわるのにはしきたりがあって、入口では「お邪魔します」、ひとつ部屋に入るごとに「ここはリ... 続きを読む
メンコ
俺のオヤジから聞いた話。 オヤジが小さい頃の遊びといったらメンコが大ブームで、オヤジも色とりどり様々なメンコを集めていたが、腕はからっきしだったとか。 あるとき、同じ町内のA君に惨敗し、彼に頼み込んで特訓を受けた。 勉強そっちのけで血の滲むような練習を重ねたところ、かなりの上達を遂げ、気がつくとオヤジは近所でも名うてのメンコ名人になった。 師匠であるA君までもがライバルと認め、二人の直接対決は町内の子供たちがみな観戦に集まる名物となっていた。 星取は一進一退でなかなか決着はつかなかったとか。 しかし、A君... 続きを読む
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