これは俺の祖父祖母の家の話で本当は他人に話してはならない話。すべて実話なので読んでもらいたい。ちょっと長くなるが、ご容赦を。 去年の7月のことだ。俺の祖父と祖母は老人ホームですでに他界していて、実家を管理する人がいなかったから荒れ放題になってしまっていた。本来ならば相続の関係で俺の母親の姉(長女)がその実家を引き継ぐはずだったんだが、なぜか姉夫婦は相続を頑なに拒んで放棄したので、お鉢が俺たちの元へ回ってきた。 その時は田舎の山奥という場所の悪さと都会暮らしに慣れ親しんでいる姉夫婦のことだから... 続きを読む
家や家系にまつわる怪異
... 続きを読む
女殺しの家
父の実家は、絶対に女の子が生まれない家系だったらしい。父の兄弟は全員男ばっかり。父方の従兄弟もオール男。冠婚葬祭はむさい光景だった。しかも嫁は早死にするらしく、父親の兄弟は全員母親が違う。最短で三年、最高でも五年で死んだそうな。 そのせいか婚外子な上、長男の父よりも年上の叔父がいる。従兄弟たちも死別を重ね、五人いる従兄弟の結婚式全部出たら、二桁回数になった。ご近所では「女殺しの家」と呼ばれ、評判最悪。一応、そこそこの名家なはずなのに。元は庄屋だかなんだかの本家直系で、今も地元の議員さんやってた。 ... 続きを読む
墓のある庭
そんなに怖くないかもしれませんが、私の体験談です。埼玉県のある地域に住んでいるのですが、何代も前から住んでいる人たちの間にある習慣があります。それにまつわるお話です。 ある家の敷地の隅には、お地蔵さんが2体置いてありました。車でいつも通りかかるのですが、私が「お地蔵さんかわいいね」なんていってにこにこして覗き込むと供えてある風車が回ったりしていました。なんかうれしかったです。 母は「これね。墓なのよね……」となぜか言い出し私は墓なのかぁと認識しました。寺社などが大好きな私が期待するように、信... 続きを読む
フラッシュバック
少し書き込みをしにくい雰囲気ですが、こういった場で書き込みをすることで何か自分の中にある心の痞え(つかえ)が少しでもなくなる気がするので、板汚しとは思いますが、去年の夏に約十年ぶりに実家へ帰省したときのことを書きます。長くなると思いますので、少し読んでみて興味のわかない方は、どうぞ飛ばしてください。 私は現在二十八歳で、二十歳までに霊体験をしなければ、その先そういったことを経験することはないなんて言われていますが、今まで霊を見たり何か霊的な体験をしたりということはありませんでした。そして、これから... 続きを読む
早死一族
これはまだちゃんと文章にしたことない話だから思い出しながら書くけど、それでもよかったらつきあってくれ。ウチの爺さんのオヤジだか爺さんだか、つまり俺のひい爺さんだかひいひい爺さんだか、ちょっとはっきりしないんだけど。そのあたりの人が体験したっていう話を自分が子供のころ、爺さんから聞いた話。もう爺さんも死んでて、事実関係とか調べようもないんだけど。仮にそのひいひい爺さんをGさんとしておく。 Gさんはある関西の地方都市の人で、今で言う市役所の戸籍係みたいなそういう仕事をずっとしてたらしいのね。当時は市じ... 続きを読む
最近のコメント