竜巻警報

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ホームステイで、アメリカの中西部に行ったときのこと。

ホストファミリーのオッサンに気に入られて、近くの川に釣りにでかけた。
夕方ごろにすげーどしゃぶりになって
『ホオオーンホオオーンホオオーン』
って怖い音がしだした。
「これはなに?」
「竜巻警報さ。大丈夫、滅多にこない」
「竜巻ですか。日本ではあまりないので怖いです」
「じゃあいい経験だ。いいホームステイになったな!ハッハッハッ」
嵐の前の静けさっていうのか、意外と風はなくて、ジンワリとすごい湿気が印象的だった。
でも正直、帰りたかった。

稲光がビカッ!ビカカッ!ビカッ!って光った時、思わず見上げたら、空全体に電子回路みたいな模様が見えた。
スーファミのソフトの外側をはがしたような、今でいうならパソコンのメモリとかビデオカードみたいな、平面的に線と四角が繋がっているのが、稲光を透かして見えるような感じだった。
『うわなんだこれ!竜巻の時ってこんな不思議なことがあるのか!』
と思ったら、オッサンも
「What the hell?」
って混乱しだした。

その後無言で待ってると、また稲光とともに同じ模様が空で点滅して、
「Shit this may be an alien attack」
と、宇宙大戦争を危惧するオッサンに連れられて逃げ帰った。

帰って、オバサンに必死に説明するも信じてもらえなかった。
家に帰った時点で、
「ほんとなんだよ。宇宙人の巨大戦艦がもうそこまできているんだ!」
というまでに話を膨らませていたオッサンを見て、さすがプレゼンテーション一つで巨額のマネーを動かしてきた不動産開発マンだな、と大いに感心した。
「本屋なんて大学時代以来だよ」
といって、大量のUFO関連書籍を買ってきたオッサンは、今もホームページを毎週更新してUFO研究してる。
HPによると、その日は竜巻警報なんて出てなかったし、今思うと稲光の後に雷鳴がなかったような気がする。
UFOなのかなんなのか、不思議体験。

851 本当にあった怖い名無し 2009/10/26(月) 16:32:22 ID:243SB/LM0

人気ブログランキング
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメント

  1. 匿名 より:

    そのHPのアドレス知りたいw

  2. 匿名 より:

    おっさん面白いなw

  3. 匿名 より:

    マトリックス?

  4. 匿名 より:

    電子回路というか、そりゃホンモノの雷(雲の中の放電現象)だろうに。雷鳴がないのは落ちてない/遠いからだよ。そしてアメリカは広いから竜巻警報を出すまでもなく気候が急変する。

コメントを残す


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

SNSでもご購読できます。