【ショートショート怪異譚(職業)】漏電事故、豪雪地帯の副業、ステーキの味

漏電事故

じゃ俺が昨日出入りの配管工から聞いた話。

熱湯の通ってる銅管とか修理するのが大変ですねっていう話の流れで
「原発じゃないですが蒸気とか、漏電とか危なそうですねえ」
「ええ、まあこういう家庭用の100Vだとそうでもないんですがね」
と言って話始めた。
昔その配管工の同僚にAさんって人が居たらしい、ある時デパートなんかの大型の変電設備の近くで水道管の修理をしていた時に、運悪く漏電事故が起きた。
「100Vやそこらなら手が反射的に痛みで手が離れるんですよ」
「200Vになると手がくっつきますが、周囲の人間が気が付いて蹴りでも入れれば助かりますね」
Aが遭遇した漏電事故は600Vとか800Vクラスの電圧で、その配管工が言うには
「吸い寄せられた」
様に見えたらしい。
電流は頭から右半身を通って右足へ抜け、幸いにも心臓は異常無く、命は助かったとの事。
しかし、頭部の右側をはじめとして電流の通った部位はかなりの火傷を負ってしまった。
「なんにせよ命が助かってよかった、と言っていたんですがね・・」
「火傷も快方に向かっていたある日にAは医者に言われたそうなんですよ」
医者曰く
「貴方の頭部は7割が火傷の為皮膚呼吸ができなくなりました、恐らく余命は10年といった所でしょう」
「Aはあと5年……あと2年……と言ってたんですがね、11年目に死にましたよ」

94 本当にあった怖い名無し 2005/07/12(火) 14:10:32 ID:GRKjPz9h0

豪雪地帯の副業

私の実家は日本有数の豪雪地帯です。
冬は農閑期なのですが昔から男衆は出稼ぎには行きませんでした。
臨時収入があるからです。
その村の裏手は冬山登山のメッカで男衆は案内役を買って出ます。
ガイド料としての収入もあるのですが実は更なる収入源があるのです。
ガイドはわざと難所に誘導し、連絡を事前に受けていた別の男衆達が、なんと人工なだれを起こすのです。
そして警察に連絡、山狩りが召集され、ガイド料の何倍の捜査協力手当てが舞い込むカラクリなのです。
全ての冬山登山観光地がそうであるとは言いませんが登山される方は「死人に口無し」と言う言葉を忘れないで下さい。

185 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/30 03:11

ステーキの味

ひとつ俺の馬鹿な友人の話を聞いてくれ。

何年か前にその友人とファミレスに行った時の話だ。
注文した料理が来てさあ食べようかって時になってそいつがポツリポツリと話し始めるんだ。
その友人は、とある県警に勤めてたんだが、その志望理由が『死体を見ることができる』って言うどうしようもないやつ。
死体現場に行ったらその帰りに死体の状況に応じた食事をするって言う変わった性癖を持ってたんだ。
焼死体なら焼肉、水死体なら刺身って感じで。
よく俺に
「焼死体って本当に焼肉のにおいがするんだぜ」
って感じで話してきてウザかったのを覚えてる。

今回も案の定死体の話だったんだけど、何故か今回はいつものようにふざけた感じじゃなくてえらく神妙な顔で話し始めるんだ。
その話の内容はというと、ある夏の暑い日に、そいつはいつものように変死の現場に行ったんだって。
そのときの死体は真夏の中数週間ほど放置されてたらしくてかなり腐乱してあたり一面に悪臭が立ち込めていた。
さすがのそいつもその臭いには辟易したらしい。
そんで検分があらかた済んでさあ死体を運び出そうって事になって、下っ端のそいつがもう一人の同僚と運び出そうとしたんだ。
まずその死体をシートでくるもうって話になってそいつと同僚が死体を持ち上げたんだ。
あまりの臭いに腹が立ったのか、そいつは「クセーなこいつ」とか笑いながら持ち上げてたら、手が滑ってその死体を落としてしまい、その弾みで散った死体の汁が少し口に入ったんだ。
さすがのそいつも気持ち悪くなってその場で吐いたらしい。
んで帰りになって昼の分を取り返そうって事で外食をすることにした。
さすがに腐った肉を食うわけには行かないのでそのときはステーキを頼んだらしい。
そんでいい匂いをさせながらやってきたステーキにかぶりついた瞬間、口中に昼間の死体の匂いと味が広がった。
そいつはその場でまた吐いたってさ。
そいつはそれ以来ステーキを食べてないって……て話をしたんだ。
ちなみにそのとき俺が頼んだ料理はステーキ丼。
俺が食べてるのを見て思い出したって言ってたが嫌がらせ以外の何者でもなかったね。

562 ドラえもん 2006/05/07(日) 11:35:04 ID:ZjXxjPYZ0

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