慰安旅行

うちのかみさんが昔、旅行代理店でバスの添乗員の仕事をやっていたときの話。 徳島県に木〇平村っていう過疎の村があって、どこかの会社の慰安旅行の付き添いでそこへ行ったんだって。自然以外はほとんど何もない村。客のほとんどは若いOLで、あとは上司の中年男性が1人いただけ。 二泊三日、川でバーベキューしたり山道をただ歩いたり、かなりのんびりした旅行だったらしい。何かのお祭りでもあるらしくて、山道を鎧兜を身に纏った村人たちが馬に乗ってたり歩いたりしてた。かなり本格的な衣装だったんで、OLたちは感... 続きを読む

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テレビ取材の結果

かなり前にみた話だから細かい所はうろ覚えなんだけど、NHKのドキュメンタリーだったと思う。 ある国(アメリカだったかな)のテレビが、南米のアマゾン川流域の未開の部族を取材した。その部族の首長がテレビ班に友好的で、歓迎の踊りを披露したりと取材に色々協力してくれて、テレビ班も村人達に積極的に取材して、三日間ほど仲良く過ごしたらしい。 で、取材班が帰国してしばらく後に、ブラジル政府から取材先のあの部族が滅んだと連絡が入った。原因は、麻疹だかおたふく風邪だか日本にもあるありふれた病気だった。... 続きを読む

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中央線沿線の事故物件

大学時代に住んでいた物件が事故物件でした。私は霊感なかったし、そもそも霊なんて信じてなかったんだけど、内覧した時に一緒に居た母親が浴室を気にしてたんだよね。当時築5年だったんだけど、浴室(3点ユニットバス)だけがピカピカだったの。不動産屋いわく「交換しました」との返事だったんだけど、水回りの工事はお金がかかるから、たった5年で交換ってのはおかしいって母親が言うわけ。でも相場にしちゃ家賃も安いし、憧れてた沿線・街だったから私は即決しました。 異変に気付いたのは入居した日から。部屋に居る時は何... 続きを読む

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【コラム】実在する世界の人皮装丁本10選

怪談でもたまに登場する「表紙が人の皮で作られた本」。私の中でこの手の本といえばミスカトニック大学が所蔵している「ルルイエ異本」ですが、これは残念ながらクトゥルフ神話小説のお話なので当然架空の本です。クトゥルフものなら天下の魔導書「ネクロノミコン」、ネット上ではちらほらネクロノミコンといえば人の皮の本と言われてますが、こちらは原文ソースでは人皮装丁本という下りはなかったと記憶しています。死霊のはらわたに出てくる死者の書=ネクロノミコンが人皮装丁のため、混同されている方がいるのではないかと思います。 ... 続きを読む

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土産の鏡

俺が兄の友達から聞いた話。 彼が高校一年の時、彼の叔父が欧州へ旅行に行き、お土産をくれた。立派な青銅の縁取りのついた鏡である。彼は叔父に、こんな高そうな物を貰って良いのかと訊ねたところ、実際高かったそうだが良いらしい。「英語も通じねえ古道具屋で、値切って値切って買ったんだ。それでも結構したんだぞ。大事にしろよ?」どうしてそこまでしてこれを? と彼は思ったが、礼を言って、鏡を部屋の机の上に置いた。 その日の晩。部屋の中で誰かがしゃべっている気がして、彼は目を覚ました。最初は夢かと思ったらし... 続きを読む

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