旅の女

若い男が旅をしていました。その日は日が暮れるまでに宿のある町まで到着するつもりでしたが男は道を間違えて淋しい山奥に入りこんでしまいました。男は仕方なく野宿を覚悟しました。そんな男の前に農作業の帰りらしい老婆が現れ声をかけてきました。「良かったらうちへ泊まりませんか? 孫娘に食事の用意でもさせますから」疲れきってた男は孫娘という言葉に少し惹かれた事もあり老婆の家に泊めてもらうことにしたのです。 年頃の孫娘は清楚な雰囲気のかなりの美人でした。食事のあと、寝室に戻ろうとする男に娘はそっと手紙を手渡しまし... 続きを読む

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牛ノ首衆(牛の首)

牛の首1 誕生日 私は、今も誰かの視線を感じています。しかも大勢の視線を……私は、あの時、あんな話さえ聞いていなければと後悔しています。私が大学生の頃、親しくしていたボーイフレンドがいました。その人とは「付き合ってもいいかな」と思っていたのですが、なかなかアプローチもしてくれません。彼とは、ずっと友人関係のままでした。ある日、彼の家で、友人達と宅飲みをしていた時のことです。彼が「今日泊が、お前に片想いなんだって」と私に告げました。今日泊君のことは「変わった名字の人だな」と思っていましたが私は今日泊... 続きを読む

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デブの結界

これは以前、別のスレッドに書いた話。割と効果的な結界の作り方です。(知り合いの住職から聞いた話です)心霊番組を見ると夜寝られなくなりますね。特に明け方までライトをつけておかないといけない人も沢山おられます。そこで、おすすめの方法 。 「デブの結界」 寝ている自分を中心にして頭の上の方からぐるりと一周、周りに石を一個ずつ置くイメージをもちます。一個置くごとに「デブの結界!」と強く念じて一瞬ピカッと光るイメージをもってください。石の大きさ・形はご自由に。私はごつごつとした握りこぶしほどの石をイ... 続きを読む

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百姓姿の婆さん

その日夜、友人(ビビリ)は和歌山の山中を、一人で車で家に帰ってました。そして、いくつかのカーブの後、突然ライトの光に浮かび上がって来たのは、百姓姿の婆さん!!うっぎゃぁぁあああ!!! しかし背中には農作業用のクワを背負ってるし、足もあり、ちゃんとヨタヨタ歩いとる。夜中の十時になろうというのに一人で道路脇を歩く婆さんに友人は怖いというよりは心配になり、あろうことか車をその婆さんの隣りによせ、声を掛けた。「大丈夫すか? 今から向こうの町まで帰るんすけど、送りましょうか?」「……」婆さんは無言のまま、手... 続きを読む

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裏S区

九州のある地域の話。仮だがS区という地域の山を越えた地域の裏S区って呼ばれてる地域の話。現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるがじいちゃん、ばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。この場合の裏は部落の位置する場所を暗に表してる。高校時代は部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。(あくまで体験談&自分の主観の為部落差別、同和への差別の話ではありません) 今から何年か前に男の子(仮にA)が一人行方不明になった。(結局自殺してたのが見つかったけど)... 続きを読む

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