もう15年以上前、自分が地方の大学生だった頃の話。 友人のタケ(仮名)が中古車を手に入れた。自分たちが住んでいたのは田舎だったので、車が無いと不便ではあったが、まだ2年生だった自分たちの中で、車の所有率は高くなかった。タケは嬉々として、毎晩のように自分たちを誘ってドライブを楽しんでいたのだが、ある日、一緒のチームで実験をしている最中「今夜は霊園に行ってみないか?」と誘ってきた。俺の他に誘われたのは、同じチームのサダ(仮名)。気は優しくて力持ち、東北出身の純朴な青年で軽く霊感持ち。俺もサダもそういう... 続きを読む
山中湖の合宿所
大して怖くないし霊体験じゃないかもしれんが書き込みしてみる。 高校の頃、部活の合宿で夏休みに山中湖行ったんだ。毎年恒例で借りてる大学管轄のペンションみたいなところで、兎に角ボロい。民家は勿論最寄りのコンビニまで2kmの陸の孤島で、山中湖までは徒歩3分位な。高校入ったばっかりのテンションで当然の如く夜更かししてたわけだが、誰が言い出したのか肝試ししようぜって話になった。男4人女4人だったと思う。肝試しつっても何も用意してないし地理も全然わからないから、ちょっと外出て散歩する感覚だったんだけど。夜中の... 続きを読む
女運のなかったA
巡り巡ってここにきた。最近というか数年前に実際あった出来事だけど書いてもいいかな?ちょうどそいつの七回忌も終わって、皆安堵してると思うし、俺も我慢していたから吐き出したいんだよね。 七回忌をしたのは、俺と中学・高校と同級生だった奴。Aにしとく。Aとは部活も一緒で、卒業して進路が別々になってからもそれなりの付き合いがあった。 そんなAは、女性関係に恵まれないと言うかなんというか、初めての結婚が早婚で(Aは高校卒業して社会人)、22歳の時に結婚した。嫁さんが同い年だったんだけど、男関係にだらしな... 続きを読む
猪殺し
ばあちゃんちが西日本の日本海側近くの山村集落にあるんだが、15歳の時によくわからん儀式みたいなのをやらされたな。 田舎の山全体が墓っていう墓地の作りわかるかな。うちの家が頂上だから本家なんだろうね。山の麓に地蔵が並んでて、うちの墓までの道の途中で分家の墓が枝分かれして点在してる。 ばあちゃんちのすぐ上に神社があって、雷で倒れたらしい巨木の残骸があるんだ。残骸っていっても、直径二メートルぐらいの切り株の外側だけ残っている感じ。中は空洞で巨木の枠組みだけがあって、普段は鎖で囲ってある。 1... 続きを読む
第4の倉
今、怖くてたまらないから書き込む。 去年の3月、伯母が亡くなり田舎の本家が途絶えた。俺の親父(末弟)が引き継ぐことになり、数百年かけて積りに積もった家財道具やら巻物、古文書を専門業者に引取って貰ったりして、一昨日やっと最後になる4番目の倉の開封することになった。 俺はそこに立ち会ってたんが、伯母の1周忌で来ていた菩提寺の住職(親類)が急に血相を変えて俺と親父に詰め寄り「開けてはならん」と言うんだ。 そうは言っても引き継いだ側としては片付けなきゃいけないし。良く判らない物も多かったので、... 続きを読む
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