神様の婿

眠れないがてら昔話でも。俺の地元は山中にある集落だった。 だったというのは今ではその集落は過疎や車が必須などの不便さにより、ほとんどの世帯が山の麓の町に移り住んでるため今では先祖の墓が残っている程度だ。俺は中学卒業と同時に県外の高校に下宿し、地元に帰るのは1年に一回というのもザラで高校卒業後就職してからはほとんど帰ることもなくなった。 就職して3年ほどたった時実家から一本の電話があった。近いうちに実家に帰って来いというたまにくる催促の電話だ。俺は仕事が忙しくない時期だったこともあり久々に顔で... 続きを読む

人気ブログランキング

荒魂にまつわる話

私の大学の知人に部落出身者がいた。知人の出身部落は山間の村で、村まるごと部落らしい。(江戸時代には皮なめしを生業にする人が多くいたらしい。) その村は近隣の村との間柄も悪くは無く、知人はそんな環境で育っていたからか、至って常識人だった。その知人によると「エセ同和と在日が恐くて仕方ない」とのこと。知人は近隣出身の人から畏怖されてはいたが特に嫌われている様子はなく、就職の際も地元企業しか就職活動をしていないので特に酷いこともなく地元の信金に内定した。 知人に聞いても、強いて言えば地元住民か確認の... 続きを読む

人気ブログランキング

閉ざされた記憶

幽霊とかは出てこないけど私の体験? を一つ。最近上京して一人暮らしを始めた私(女ね)。小さい頃から何故か強烈にバイクに対して強い憧れがあって両親には強く反対されていたのだが、自立したのをきっかけにこないだ両親に内緒でバイクの免許を取った。 教習所に通って初めてマニュアルのバイクに乗った時は憧れと興奮で事故に対する恐怖心やそんなものは全くと言っていい程なかった。ところがいざ免許を取って、バイクも買って、さぁ、公道に出るぞ!という頃になって、何故か突然に、唐突に、すごい悲惨な事故の想像ばかりしてしまう... 続きを読む

人気ブログランキング

猫だけは殺すな

話下手なので恐怖感を煽る表現なんかはうまくできないのでもしかしたら全然怖くないのかも。ただ自分にとっては物凄い恐怖体験でした。どうか長文がだるい方はスルーして下さい。 去年の事、高知県の赤岡という町に行った。絵金祭りという祭を一度この目で見てみたかったというのが第一の理由。絵金祭りというのは祭の夜にろうそくの火で絵金の描いたを見て回れるという祭。 第二の理由と言うのは、まぁオカ板住人なだけにオカルト的な事が好きな自身を満足させるような事があると言うこと。率直な話自分は差別と言うのは好きではな... 続きを読む

人気ブログランキング

ある漁村の風習

俺の親父の実家がある村の話だ。父親の実家、周囲を山にぐるっと囲まれた漁村(もう合併して村ではないけど)なんだ。元の起源は落ち延びた平家の人間たちが隠れ住んだ場所で、それがだんだん村になっていった感じ。 まぁそんなこと、村で一番の年寄りの爺さんがガキンチョに聞かせるだけで、ほとんどの人間は意識していない。若い子とかは知らない子のほうが多いくらいだ。俺の住んでいる市街(といってもすげー田舎)とそれほど距離があるってわけじゃないんだが地形の関係で周囲と孤立している。 今でこそ道路もきちんと整備され... 続きを読む

人気ブログランキング