女だらけの祭

あんまり怖くはないが、興味深い話。 語り口調がウソっぽくなるのはご愛嬌。 ちなみに聞いた事実と、内容だけはオカ板にありがちな創作ではないとあらかじめ断れます。 岩手の内陸部、紫波町に住む知人の話。 その人の家には御社が祀ってあるという。 それがその知人の氏神的なものなのか、それともその知人が御社の守りなのかは知らないが、おそらく後者であろうという。 その後ろはすぐ山で、御社はその山肌からせり出した大岩の下に祀られているそうだ。 その御社は年に一回祭りの日がある。 その祭りというのがおかしなもので、その家の... 続きを読む

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おまつり

文章下手だから伝わらなかったらごめん。 母方の実家がある集落には、九年に一度、前もって選ばれた子供が数人とそのお付の人たちが、普段は入山禁止の山に入ってとある儀式をするって言う風習がある。 選ばれる子もお付の人も女性限定。その風習を地域では「おまつり」って呼んでた。 ちなみに、まつり=祭ではなく、祀の字を当てるらしい。 おまつりっていうと屋台が出て花火なんかも上がったりしてって賑やかな雰囲気を想像すると思うんだけど、全然違う。 日の高いうちから家の軒先に提灯を吊るして日が落ちてきたら家の明かりを全部消して... 続きを読む

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奇祭

20年前、人口100人くらいの島の人と教授の研究のため何年もかけて交流したことがある。祭りの時期に合わせて1ヶ月泊まりで教授の聞き取り調査なんかに同行した。でもほとんど島の子供と遊んでただけ。なんにもない島で、島の半分がお墓だからということでその部分には島の子供は絶対に近寄らない。海がすごくきれいで、島と島の間に干潮時は道ができて歩いて渡れる、すごくキレイで夢のような場所だった。 その島では奇祭があり、夜通し村の男の人がお面をかぶって白い衣装を着て、太鼓のようなものを叩きながらたいまつを持って村中... 続きを読む

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裏祭

一昨年亡くなった祖母から聞いた話。 祖母によると、祖母の父(曽祖父)はも地元の名家で、分家をいくつも持つ本家の筋だったらしい。その家では一族で信仰してる宗教があり、10年に一度、本家分家すべてを集めて神事を行う。これは本家から少し離れた山にある社まで山菜の詰めた箱を運び奉公するというもので、その土地の神様に一族の繁栄を祈願するための祭らしい。 これとは別に60年に一度行う、裏の祭があった。正式な名称はよく分からないので、ここでは裏祭と呼ばせてもらうが、これは本家、分家から10歳未満の子供を集... 続きを読む

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神の嫁祭り

小学校5年生の時の話、父の実家は地方の山の中の集落にあった。 あまり親とうまくいってなかった父は大学進学と共に殆ど帰らなくなったそうだ。けれど結婚して私が生まれて少しだけ交流が復活した。といっても2年に一度くらい1泊で帰るくらいで、私自身祖父母の印象は薄い。 小学5年生の時に生まれた弟の顔見せの為に久しぶりに父の郷里へいった。祖父母の自宅に泊まるのだが、父は親戚宅の用事が長引いて帰れなくなったため母と自分、0歳児の弟だけが泊まることになった。その昼から集落は賑やかで祭りがあるとの事だった。私... 続きを読む

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