昔嫌な体験をしましたので、それについて書かせていただきます。 8年程前のGW、当時僕は大学を卒業したばかりのサラリーマンで東京で一人暮らししていました。 社会人になって初めてのGWということで栃木にある実家に帰ることにしました。 実家までは車で帰りましたが、途中で渋滞にあってしまい、疲れてきたのでサービスエリアに寄り休むことにしました。 そんなこともあり結局実家に着いたは夜の10時過ぎになってしまいました。 家に着くと、とても重い嫌な空気が流れているのを感じました。 僕は霊とかそういうものは信じてないし霊... 続きを読む
異界
絶対に入ってはいけない辻
あれは俺が小学生の頃だから、もう20年も昔の話だ。 今回は少し長いっす。 俺の出身は北関東の寒村で、周りは田んぼと山だらけだった。 だから子供の頃は田んぼで藁の束を積んで秘密基地を作ったり河で魚を取ったりして遊んだもんだ。 村の人たちも皆いいひとばかりで田舎ならではの良さがある村だった。 そんなよくある田舎の村だったが、たった1度だけ村全体が恐怖に陥った出来事があった。 今日はその事件を書いてみる。 その村には「絶対に入ってはいけない辻」というものがある。 辻とは言っても小さな丘のような所で、幅3m、奥行... 続きを読む
雑居ビル
今からもう14年くらい前の、中学2年の時の話です。 日曜日に仲の良い友人達と3人で、映画を観に行こうという話になりました。 友人達を仮にAとBとします。 私の住んでる町は小さくて、映画がある町まで出るということは、田舎の中学生の私達にとって、大きなイベントでした。 土曜の夜、うきうきしながら家にいると、Bから電話がありました。 「ごめん、明日バイオリンのレッスンがあったんだった。ちょうど映画が終わるくらいの時間にレッスンも終わるから、○○町(映画館がある町の名前)の駅の改札あたりで待ち合わせしよう」 とい... 続きを読む
私が普通になった理由
小さいころ、私は知的障害を持っていると思われていました。 言葉や文字に対する遅れは見られませんでしたが、コミュニケーション能力が欠けているとしか思えない様子だったそうです。 人と目を合わせない。会話ができない。約束事が守れない。 一方で何もないところに向かって延々と話し続ける。 と気味の悪い言動を見せていました。 距離・時間を考えるとおかしな行動をしていたそうです。 例えば、母が車で家から1時間くらいかかる公園に連れて行ってくれたとき、目を放した隙にふらりと私が消えてしまったらしいです。 その後すぐ、どう... 続きを読む
廃道の先
20年ほど前、俺が実際に体験した未だに信じられない話を書こうと思います。 というのも俺の周りには超常現象的なものに詳しい人物が全くいないので、今から書く実際に体験した出来事を一体どう解釈したらいいかわからないからです。 大学生の頃、俺は本当にどうでもいい日々を送っていた。 夢も目標もなく部活やゼミやサークルにも所属せず、ただひたすら漫然と過ごす怠惰な生活。 やることといえば、そんな俺と同じような目的のない仲間、KとSとドライブすることだった。 それにも次第に飽きて、どうせドライブするなら廃道を探索しようと... 続きを読む
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