心霊

シロちゃん

以前震災直前に猫らしきものに助けられた話を書いたものです。 続報らしきものが出てきたので再び。 親戚の結婚式があったので田舎に戻っていたのですが、その席で年の離れた従兄弟が話題にしたことです。 私が幼いころ、シロちゃん(仮名)と言う架空友達が私にはいたそうなんです。 子供の頃ってこう、一人遊びのようなものをすると思うんですが、その上で架空の友達を作っていた……的な。 特にうちは一人っ子な上に両親は共稼ぎという家庭でしたから、一人の時間が長く、そういった一人遊びをしていたのだと思います。 ただその相手がやけ... 続きを読む

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ツンバイさん

これは俺が小学5年生だった時の話だ。 当時俺の通っていた学校では『心霊写真』を撮影するのが流行っており、俺のクラスの何人かも使い捨てカメラを持って放課後の校舎で幽霊が出そうなところを撮影しながら探索する遊びをよくしていた。 もちろん何処を撮っても心霊写真なんか撮れないし、放課後の校舎をいつまでもウロウロしていたって先生に怒られるだけなので、単に怖いもの見たさというかスリルを友達と共有したかったのだと思う。 そんな遊びも時が経つにつれて自然と廃れていったのだが、俺と2歳年下だった弟(同じ学校の3年)は写真撮... 続きを読む

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おさげの女の子

俺は小学校2年のころ、親の仕事の都合で転校した時イジメられました。 クラス一のチビだったし、女っぽい風貌だったことも理由だったんだろうな。 唯一俺を救ってくれた友達が一人いたんだけど、そいつは別のクラスな上に、家庭環境に問題がある上に乱暴なヤツで、(でもイジメはしないヤツだった)思い起こせば近所の鼻つまみものだった。 封鎖的な土地柄だったんでね。 でも俺も俺の親も気にせず付き合ってたよ。 その町に引越ししてきた時に親切にしてくれたのがその一家だったんでね。 ところでイジメに関しては肉体的な暴力で(プロレス... 続きを読む

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SF本

去年の今頃の話だが。 その頃俺は、昔のSF小説にはまってた。 ノリが良くて勧善懲悪なところが、何かスカッとして面白くて、復刻版の文庫を買ってきては読んでいた。 ある晩、本を読みながら眠ってしまった俺は、ふと気配を感じて目を覚ました。 部屋の隅に人が居た。 30過ぎくらいの女で、夏なのにセーターと長くて分厚いスカート。 壁にもたれて座り、本を読んでいる。 ものすごく驚いたが、寝ぼけているせいか不思議と怖くなかった。 おばさんだが、よく見ると前に見た『アメリ』って映画の主人公に似ていて結構見られる。 何となく... 続きを読む

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昭和炭鉱

北海道は昭和炭鉱での話。 ぐぐればすぐにわかる。 その昔炭鉱で栄えた町で相当の人数が住んでいたそうだが、俺が友達と馬鹿なキャンプに行った時は既に廃墟だった。 言いだしっぺは定岡で、俺は嫌だといったが強がりで絶対に引かない田村の性格が災いして、3人でその廃墟に一泊のキャンプに行くことになった。 自転車で2、3時間はゆうにかかる距離だった。 なぜ俺が嫌だと言ったかというと、親父と車で一度行ったことがあったから。 特にお化けがどうたらとかいう話を聞いたわけではないが、あまりいい気持ちがしなかったのと、その日に金... 続きを読む

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