これは昔、俺が予備校行ってた頃の教師から聞いた話。 まだ急行銀河が20系客車で運用されてた頃、東京の実家に帰省していたその教師は、銀河で京都の大学に帰ろうとしていたら、たまたま高校時代の友人Aと出会った。 Aも神戸の大学に通っていて東京の実家に帰省していたんだが、同じように銀河で帰ろうとしていた所だった。 久しぶりの再会でテンションが上がった二人は、キオスクで酒を買ってから銀河に乗り込んだ。 しかし11時半だったか12時頃だったかになると消灯してしまった。 その教師は鉄オタだったため、緩急車の車掌室に入... 続きを読む
心霊
土用坊主
子供の頃に住んでた地方に伝わる「土用坊主」の話。 土用は年4回あって、この土用の入りから節分(新暦2月の豆撒きが有名だがこれも年4回)までの約18日間は、草むしりや庭木の植え替えその他、土いじりをすることは忌まれていた。 この風習は中国由来の陰陽五行説からきたようだが、この期間に禁を破って土いじりをすると、土用坊主という妖怪というか土精のようなものが出てきて災いを為す、と言い伝えられてた。 土用坊主の姿はあいまいで、土が固まって人型になったものという目撃談が多いようだ。 ただ別伝承の中には、土の人型がだん... 続きを読む
霊感は移る
私の実体験です。 大学時代に、横浜の◯内駅前のファミレスで夜勤調理のバイトしてました。 一緒に働いているバイトで二名、いわゆる見える人がいて、その二人(AとBにします)曰く、そのファミレスは霊の通り道なのだそうです。 私は初めは信じていなかった、というかビビりなので信じないようにしていたのですが、ある時Aと二人でキッチンで働いている時に、Aが食器洗浄機を動かしている時に 「邪魔すんな!」 と叫びました。 私はAとは別の事をしていて離れていて、特に会話もしていなかったのでどうしたのか聞くと、五歳ぐらいの子供... 続きを読む
遠回りする理由
小学生の頃の話。 下校時、よく道路沿いの家と家の間の小道を通って帰っていた。 この小道を通ると近道になるというわけではなく、むしろ遠回りになるが、ある理由によりこの小道を通っていた。 その理由は後で説明するが、この小道は2メートルほどの高い塀に囲まれていて、入り口の両方の塀にお札のようなものが貼ってある。 かなり古く何が書いてあるのかもわからない。 距離はかなり長く、50メートルほど歩くと住宅街に出て、右に進むとさっきの道路沿いの道に出る。 ある日、またその小道を通って帰っていたが、住宅街に出ると道に迷っ... 続きを読む
垂れ下がった髪の毛
姉さん大学卒業してもう仕事就いてて、電車通勤なのね。 仕事就いてから、そのとき付き合ってた彼氏とすれ違いが多くなって、結局別れたんだってさ。 しかも浮気されてて、問い詰めたら彼氏が逆ギレ。 彼氏が学生で野放し状態だったいうのもあるし、彼氏のわがままに付き合わされて疲れたし、 潮時だなって思ってそのままケンカ別れ。 そんな、フリーになった年の出来事。 姉さん仕事でクタクタになって、満員の終電電車にゆられながら家に向かってた。 座りたかったけど、席は空いてナッシング。仕方なく我慢して立ってた。 地下鉄の駅で電... 続きを読む
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