A県の山奥に住んでいた、ある一家に起きた話。 もうだいぶ前の話で、当時はまだ薪拾いなんかが普通に行われてたんだな。 その家の主も山に入って色々作業してる人だった。 ある日いつもと同じように山に入ろうと川縁を上ってたら、道端に大きな白い蛇がいたんだと。 そのおじさんは毎日ここで仕事してるわけで、次に遭ったときに草むらで突然噛まれたりしたら嫌だなあと思った。 これから山に入るところだから手元には熊手や鉈やら……道具は揃ってる……いっそ殺してしまえ!と襲い掛かった。 大きな蛇だし毒を持ってるかも分からない、噛ま... 続きを読む
呪術
台風の夜のユンボ
さっき言った様に調度1ヶ月くらい前の事だ。 俺は京都に住んでるんだが、いままでオカルトなんぞに関わった事のない26歳。 そんな話はさておき、俺の住んでるアパートの横では新しく家を建てるとかでその基礎工事が行われていたんだ。 だが1ヶ月前は台風6号だっけ? 四国でそれたあの台風よ。 あの台風のせいで京都は風が強かったり、突然雨が急に降ったりメンドクサイ天気だったんだわ。 ちなみに俺の仕事はドカタだから、しばらく休みになったのよ で、ドカタなもんで、朝作業着で出勤だから、その隣の工事のおっさん共とすぐに仲良く... 続きを読む
丑の刻参り
学生の時、連れと二人で呪いのワラ人形で有名な白●神社に夜中のツーリングに行った。遊び半分、ハイテンションやったんやけど、いざ夜中の神社に入ると真っ暗で恐いの何の!その神社って山ん中にあるんだけど、境内の裏をズゥ~っと山奥に入っていくと(樹海ですわ)「呪いの儀式」いわゆるワラ人形をすれば叶う場所、みたいな伝説があるわけよ。んで連れとジッポの明かりをたよりに山奥に入っていったんだ。夜中三時まわってた。虫の泣き声しか聞こえてきないし「やっぱ何もないなぁ」って話してたら、「ゴツッ。。。。。」って、俺らよりもっと... 続きを読む
ちーちゃんまーちゃん
人柱とかそんな話ならウチにもあった。 もっとも、血のつながっていない人だけどね。 もう7年くらい前なんだけど、俺が高校に入ってすぐの夏に聞いた話。 とりあえずここ前置きなので、飛ばし読みしていい。 俺の父親は三男の次男で、特に継ぐモノも無いので都会に出てきた口なわけだが、実家の実家、本家に当たる家は結構歴史ある家らしい。 祖父も三男坊なので本家には生涯で数回行ったかどうかってレベルだったけど、高校の頃の俺は王室だの皇室だのの話に凝り出して、そこからあらゆる家の『家系図』を知りたがる家系図マニ... 続きを読む
のろり
小学校の時に友達の間で流行った遊びで「のろり」ってのがあった。 何で流行ったのかは知らないけれど……。 良くある「バリアごっこ」や「えんがっちょ」みたいなもので、汚いものを触った人に対して身を守る仕草をする遊び。 ただ「バリアごっこ」と違うのは「のろり」と言いながら両手の指と指を組み合わせて自分の胸に持ってくるところ。 指の組み合わせには数パターンあり、状況によって使いわける。 そのパターンのなかで特に印象深く覚えているのが「むらがえし」というもので、汚いものを触った人間が、その触ったという行為... 続きを読む
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