集落

歪んだ面

最近になって、ある程度は事実が解り始めたので、まとめの意味で書き込みます。 かなり長文になるので興味のある方だけどうぞ。 半年ほど前から2、3日に1回の頻度で怖い夢を見る。 夢の中では自分は5歳ぐらいの年齢で、今住んでいる家ではなくその歳に住んでいた家での話。 家の神棚の様な所にお面が飾ってあり、父親が 「なぜ神棚にお面があるのだ?」 という内容の話をして、そのお面を取り払ってしまう。 だが何故か父親の手からお面が放れず、パニック状態になる。 そのお面をよくみると、左半分が奇妙にねじれている。 そこであま... 続きを読む

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民間の秘祭

私が育った集落は、小さな田舎町だけどそれなりの歴史があって、古くから続いている数年に一度のお祭りがある。 仏教や神道とは違う感じだから、おそらく民間信仰の一種なのかな。 別に特別オカルトな事がある訳でもなく、神聖な場所と言われる所に、お婆さんがお供え物と依代の木を持って行って、毎年選ばれる“神様の子”の役目の子供達が、数人で歌を歌うだけなんだ。 ただ、その儀式の行われる日は、その場所に集落以外の人間は入っちゃいけないと言われてて、それは、祀られている神様が依代に移る時に落ち着かないからだと教わってきた。 ... 続きを読む

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医者がすぐ辞める村

爺ちゃんは当時すごい田舎の山村に住んでて、村にはあまり評判のよくない医者が一軒しかなかった。 それで爺ちゃんの知り合いの年配の男性が盲腸になって、しかたなくその医者に手術してもらったんだけど、膿の処置が悪かったとかで腹膜炎を起こしてしまったんだ。 これは市の病院に運んで腸を出して洗うしかない、ということになったが、真冬で豪雪地帯なのでバスは動かないし、鉄道は最初からない。 けれど運のいいことに、たまたま村に陸軍の部隊が駐屯していて、事情を話したら馬そりにのせて市まで運んでもらえることになった。 それで鎮痛... 続きを読む

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変わり果てた姉

これは五年程前に友人二人(仮にIとNとしておく)と俺で宅飲みをしていた時、オカルト好きなIが「怪談大会をしようぜ」と言って、それぞれが知っている話をしていた時にIから聞いた話だ。 ※古い記憶なんで細かい所はつじつまが合うように脚色してます。 Iは話をする前置きとして、 「これは俺の知り合いから聞いた作り話なんだが」 と言って話し始めた。 とある県のさらに田舎の集落に住んでいた男の子の話だ。 その子には祖父、父、母、姉の4人の家族がおり、それ以外に家には女中が3人と、寝泊まりしているわけでは無いが隣に住んで... 続きを読む

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風車の村

僕がまだ小学生の時分。 おそらく中学年だったろうと思う。 夏のある日、車での家族旅行の帰り、どうやら道に迷ってしまったようなんだ。 見当違いの見知らぬ土地で日も暮れ、どこか奥まった集落に行きついた。 なんとか一軒の民宿を見つけ、両親と僕ら兄弟は一も二もなく宿泊を決めた。 その日の夜はあまり記憶にない。 疲れていて早々に寝てしまったのだろう。 夜が明けて、両親と僕らは朝食を済ませた後、散歩に出かけてみた。 迷い込んだとはいってもせっかくの旅先だ。 旅館を出てすぐ坂道が見える。 両脇には民家の並ぶその坂の上に... 続きを読む

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