心霊

母を助けたもの

母が幼い頃に体験した、ちょっと不思議な話。 母(70代)は東北の田舎の集落の出身で母が幼い頃はまだ各家に電話がなく、母実家はそこそこ裕福だったため村で唯一の電話がある家だった。 だから誰某さんに電話があると、父親に言われて誰某さんを呼びにいくのが子供たちの役目だった。 ある日、夜遅くに電話があり少し離れたところに住む医師を呼びにいくよう母が言い付かった。 当時はまだ街灯もほとんど無く、母は提灯片手に医師を呼びに行った。 普段知っている道のはずなのに、気付いたら墓場に迷い込んでいた。 当時の墓場は今のように... 続きを読む

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タメ口の後輩

ひと月くらい前、俺が夜勤の仕事をしてたときの事。 二人一組で仕事するんだが、その時の相棒は入って研修を終えたばかりの新人。 俺はそいつとは就任の時に顔合わせて挨拶した程度。 愛想がいい訳でもなく特に個人的な付き合いがある訳じゃなかった。 その日たまたまそいつと組むことになったんだが当然話題なんかない。 まあ俺も沈黙が苦手とかじゃなかったので特に話もせず待機してた。 そしたら、そいつがおもむろに 「〇〇さん、あんた弟いるよね?」 って聞いてきたんだ。しかもタメ口。 こいつにプライベートな話なんてしたことない... 続きを読む

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山裾の墓地

小学2年ぐらいだった頃なんだが、幽霊とか妖怪が怖くて怖くて仕方ない子だったんだ。 ホラー映画なんか見たら1週間ぐらい一人でトイレに行けなくなるレベルwwww そんな俺を見かねて父親が、お墓に肝試しに連れて行ったんだ。 ラジオが付属されている懐中電灯一つ持って、山裾にある墓地まで歩いて行った。 墓場入り口に着いたら、父親がいきなり墓場に向かって急に走って行った。 古い墓場で奥の方には昔ご遺体を焼却していた場所があり、その横には休憩所? みたいなのがあってベンチがある。 そこに父親が居るだろうと思い、一人でそ... 続きを読む

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大学時代の下宿先

親戚繋がりで知り合った方が元同人活動してたんだけど、その人が体験した話をしますね。 一応その方をTさんとしておきます。 この話、過去に一度聞いたんだけど、より詳しく聞く為に(てか、ここに載せる為に)先日会って出来るだけ細かい所まで聞きました。 なので少々長くなると思いますがご容赦下さい。 Tさんは前述の通り既に同人活動を引退してるんだけどTさんが同人現役だった20年位前の話。 その頃のTさんは大学生。 それに加えて貧乏。 なのでとにかく激安下宿を探して即決。 まあ安いには安いなりに理由がある訳で、まず建物... 続きを読む

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ふすまの部屋

中学一年生の頃、私(女)はいわゆる“ぼっち”という奴だった。 完全に一人というわけではなくて、友達と普通に話したりはするけれど、特定のグループには所属していない準ぼっちの立ち位置。 話しかけられれば話すけど、自分から友達に歩み寄ることはなかった。 ぼっちの人なら分かるかもしれないけど、要は他人に興味がなかったんだよね。 クラスメイトの名前も中々覚えられなくて、友達の噂についていけない。 誰が誰を好きだとか、ふーんそっかって感じで中学に入っていきなり皆がそんな話に夢中になるもんだから話に入る余地がなくなった... 続きを読む

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