幽霊や怨霊にまつわる怪異

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赤服おばさん

この話は、その発端から判っているので、そこら辺から書くが、前半が本当で後半が噂だと予め言っておく。 Aさんの家は、川沿いに広がる雑木林の中に古くからある一軒家で、ブロック塀と林で囲まれている。その脇には幅2m程度の細い小道があり、曲りくねって100m程続いた後、大通りに繋がっている。この通りは小学校に通学する上で近道だったが、登校は各地域の班ごとに決められた通学路を通らなければならず、登校に使う事は無かった。この小道で恐喝事件があったことで、学校側は使用禁止を生徒に命じていた。しかし、この... 続きを読む

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七人ミサキ・七人童子

私は四国の田舎の村出身ですので、幼小中と同じ地区の子供が集まり、ほとんど面子が変わることはありません。これは20年近く前、私が中学生だった頃聞いた話で、事件の1年後くらいに本人に確認を取っています。 私の2つ下にAという男の子がいた。Aは取り立てて変わったところも無い、普通の男の子だった。ある8月(夏休み)の夕方、夕食までの間Aは家で昼寝のような感じで眠っていた。そのうちAはおもむろに目が覚め、帽子を被って懐中電灯を片手に庭先へ出た。この時のAの意識は半分寝ぼけた状態で、何故目が覚めたかは判ら... 続きを読む

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老看護婦のアドバイス

叔母が癌で入院した祖父(叔母の父)の介護の為に通院してた頃、昭和の昔の話。 祖父の病院は、実家から少し遠い田舎の古い市立病院で、先の短い年寄りが多く入院していた。まるで姥捨て山的な趣きで、毎日間引かれるように年寄りが死に行くようなところだったとか。それでも叔母は家計を支えていた祖母(叔母の母)に代わり、祖父のもとへ足しげく通い、自分を育ててくれた祖父への恩返しのつもりか、懸命に介護した。 病院の治療は祖父の老い先を知ってか、或いは年寄りへは誰でもそうなのか、形だけのもので、治療とは名ばかりの... 続きを読む

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子供の声

やっと声がしなくなった……ちょっと恐怖体験報告に付き合ってくれ。ついさっきの話だ。 ベッドに横になって本読んでたんだよ、俺。そしたらなんか子供の声すんのよ、外から。小学生くらいの甲高い声がアハハ、アハハって。なんだようっせーなーって思って時計見たらもう日付変わってるのな。……子どもが外で遊んでるわけない。 俺が硬直している間も、壁一枚隔てた向こうで子供の声がしてるわけよ。楽しそうに。3人~5人?位の子供が走り廻っては、ときどき窓の下辺りで立ち止まって、「ハハ、アハハ」「ハハハ」「やっちゃう?... 続きを読む

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お札を剥がす

俺が某飲食店で働いてた頃。チェーン店の中でも古いが馴染みのお客さんや3世代で楽しむ人達がいたから、トップクラスの売上を出してる繁忙店にいたんだ。基本調理場なんだが、必要に応じてレジにもたつし接客もしてたんだが、歴史あるせいか汚くて、転勤した初日から残って少しづつ掃除していったんだ。不用品の整理とか、木材で出来てるとこにワックスとか。だんだん綺麗になり、最初は警戒してたバイトの子らもちょっとづつ手伝いにきたりと、コミュツールにもなった。 で、表の掃除がすすんだからレジ裏に手をつけようと、壁に備え付け... 続きを読む

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