一心寺

中学のとき(10年前かな)に、家の裏にあるS山を探検してたんだよ。五人くらいで。
普通の道通るのもつまんないって、あえて道が無い斜面とか木々の間をどんどん進んでたんだ。
そしたら少し開けたとこに出て、寺とすぐ横に小さな家があったのよ。
そこの境内にずかずか入ると、すぐに異変に気がついた。
神主とか巫女さんが着る白い服が、そこらへんの地面の上に無造作に脱ぎ散らかしてあったんだ。
土にまみれてずいぶん古くなってる。寺のほうに行ったんだけど、誰も居ない。
扉にもカギがかかってなくて、さい銭でもパクルかって探したんだけど何も無かった。
でもさい銭箱の近くにまた服が落ちてたんだ。
その服の上にでかい黒い芋虫みたいなのが這ってて、気持ち悪くなってそこを離れた。

そしたら連れの一人が騒いでて、「早くこっちに来い!」って血相を変えながら叫んでるんだよ。
そいつは寺の横にあった小さな家の近くで叫んでた。
勝手にその家に入ってたらしく、玄関の扉が開いてた。
「やばい!まじでやばい!」って騒ぐそいつに引かれて、俺たちはその家に入ったんだけど……。

その家に入った瞬間に吐きそうになった。
匂いがひどいんだよ。
すぐに何の匂いか分かる。
うんこの匂いだ。
「気持ち悪っ」て尻込みする俺たちを、先に入った連れは強引に引っ張る。
家の中はむちゃくちゃだったんだ。
新聞紙、酒の空き瓶、弁当のカス。
下着、食器、よくわかんないゴミ、もうありとあらゆる汚い物が散乱してた。
テーブルとかもひっくり返ってて、家具とゴミの区別も曖昧。
玄関のすぐ横にカレンダーがかかってて、それ見たら1977年(ちょっと曖昧)って書いてあった。
奥にもう一つ部屋があって、その手前に俺たちを引っ張った奴が早くこっちに来いって顔で立ってた。
奥の部屋から強烈な匂いがする。うんことなんかよくわからない悪臭が混じったやつ。
恐る恐る部屋に入ったんだけど、とにかく薄暗い。
でもとにかく部屋が荒れ放題なのは分かる。
真ん中にでかい釜みたいなのがひっくり返ってて、中身がこぼれてた。ドロドロの味噌汁?
押入れには何も入ってなくて、天井の板が破れて押入れの中まで垂れ下がってた。
テレビとかタンスもあったんだけど、全部めちゃくちゃに倒されてた。
でも、そんな事どうでもいいぐらい、もっと強烈なのが目の前に広がってたんだよ。
部屋の壁全体にまんべんなく敷き詰められてるんだ。オムツが。
昼間の光も指す隙間が無いくらいまんべんなく。
部屋全体がうんこの匂いを発してるんだ。

ぎゃあ!って叫んで逃げようと思ったんだけど、他の奴はおもしろがって、部屋の探検を始めてる。
そのうち一人が部屋の真ん中に落ちてた、辞書を見つけた。
辞書の前にペンが添えられてて、むちゃくちゃに荒れた部屋の中で、唯一丁寧に扱われてるから、目立ってた。
それ自体は何の変哲も無い漢字辞書なんだけど、たまに端の余白になんかペンで走り書きしてあるんだ。
でもよれよれの字で、何書いてるか読めない。
ぱらぱらってめくっていったら最後のページに、
『○○○(判別不能)さまのおこえがきこえてくるようです。』
ってなんとか読める字で書いてあった。
なんじゃこりゃと思ってたら、他の奴が押入れの下の段に寝袋があるのを見つけたんだ。
そいつが寝袋を引っ張ろうとしたんだけど、重くて動かない。
俺はその時、はっと思って叫んだ。
「やばい! それ死体入ってる! これ、遺書だ! 早くそれ離せ!」って。
俺があまりにもびびった声出したから、寝袋引きずってた奴も飛び跳ねて逃げた。
「開けようぜ!」って言ってる奴も居たんだけど、俺はもう、この部屋の異様な匂いと雰囲気にびびってびびって。
そしたら目が、押入れの上にぽっかりあいた天井への穴に留ってしまってさ。
なんでそんな事言ったのかわかんないけど、「そっから誰か来るぞ!」ってその穴指差して「ぎゃあ!」って叫んで逃げた。もう一目散に。
他の奴らもつられるように「ぎゃあー!」って叫んで逃げまくった。

ある程度山を下って、冷静になるまで休んだんだけど、なんかもう俺はずっとパニックで。
連れのうち一人は「本当に死体か確かめようぜ」って言ってたけど、他の奴らも俺のパニックがうつったのか、ぐったりして誰も賛成しなかった。
そのまま足取り重く帰って行ったんだ。

それから俺らは、たまに思い出すように「あの寺行ってみようぜ」って話したり、時には実際に行ってみたりしたんだけど、めちゃくちゃに登ってたから中々見つけられなかった。
そのうち、皆そのことを話さなくなった。

で、去年、久々に中学の連れと飲み会になって、久々にその寺の話したんだ。
それでノリで久しぶりに山に登ってみたんだ。
「変な道登ったよなあ」とか、わいわい話しながら。
そしたら偶然、その寺のある開けたところに出たんだよ。
びっくりした。
適当に歩いてただけなのに。
まあ当時の恐怖心も若干よみがえりつつ、期待もありつつその寺のほうへ行ったんだけど、当時は無かった黒い鉄柵が、そこら辺一体をぐるーって囲んでたんだ。有刺鉄線もぐるぐるに。
びっくりして、その鉄柵の周りを歩いてたら白い看板が立ってて『信者の方以外、立ち入りを禁ず』って赤い文字で書いてあったんだよ。
俺たちは釈然としないまま山から降りた。

俺らが中学のときに見たのは一体なんだったんだろう。
なんかヤバイ宗教団体でも住んでるんじゃねえの?とまたちょっと怖くなった。
だって、関係ないかもしれんけどその山って、今年も猫の惨殺された死体が10数匹出てきたし、人間の死体もたまに出るし、物騒なんだよ。
誰か俺の代わりに探検してくれないかな?

大阪の池田市ってとこなんだけどね。
ちなみに寺の名前伏せてたけど、覚えてる。
一心寺だった。
ちなみに池田は宅間、パナウェーブの千野代表が生まれ育ち、サカキバラセイトもちょこっと住んでたらしい、小林薫も高校が池田とか聞いた……。
もうぶっちゃけ、俺の町は異常なんだよ!
犯罪者と異常者が出まくってるんだよ。
磁場がおかしいんだ。絶対。
半年に1回は全国ニュースで出るし。
10万しか住んでない町のくせに。
杜王町かよ。ほんと……。
あと、同じ中学の時に体験した、五月荘というボロアパートでの異常体験も信じてもらえない……。

200 4 2005/07/03(日) 21:23:21 ID:2a63e2gw0

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